私が食べ歩いたお店の紹介

私伊藤洋一が全国津々浦々を食べ歩き、見つけたおススメのお店を紹介します。

中華料理

 石頭楼
白金に出来た石頭楼の新しい店の二階  六本木を青山通りに向かって歩くと龍土町の交差点があるが、そこを複雑に入ったところにあるのがこの店。普通ではまず判らない場所にあるが、店の雰囲気は最高である。メゾネットのマンションを改造して、思わぬ形の隠れ家という雰囲気の店に仕上がっている。

 食べさせてくれるのは、「石頭火鍋」。夏でもうまい鍋で、これを食べると元気がでる。いつ行っても混んでいるので、必ず事前に予約する必要がある。下の名古屋の満拿の説明にあるがごとく、この「石頭火鍋」は、生まれは韓国宮廷、育ちは台湾。まず肉をいため、それを一回上げて、海産物を入れ、野菜を入れ、その上で上げていた肉を入れて食べる。薬味がまたすばらしい。最後のおじやか、ラーメン。われわれはこのラーメンを「究極のラーメン」と呼んでいる。

 場所は複雑だから、行く前にファックスで送ってもらった方が良い。予約は、03-3403-9888に。加えて、この店は2006年末に新しい店を作った。場所は港区白金台5-10-5。一軒家をレストランに改修した店で、一階に3テーブル、二階に2テーブルがある。合計25人くらいが入る。二階がゆったりして良いかも知れない。こちらの電話番号は 03-3440-4500。

 春秋
 広尾日赤の真ん前にあるが、店を見付けられる人は少ない。かすかに看板が出ているが、普通は通り過ぎてしまう。入り口が控えめな店ほど、中身に自信があると見て良いが、この店はその代表格である。

 ここはシェフ、宮内姉、妹のご姉妹と、あとわずかな数の従業員で運営している。中華と言うより、懐石に近い。一品一品がよく考えられていて、楽しめる。ここも、最後のラーメンが秀逸なんだよな。どうしてだろう。電話番号は、03-3407-4683。

 随園別館
 「うまく、安い」。よく注文するのは、「水餃子」「羊肉のしゃぶしゃぶ」「野菜の卵包み」(というのだろうか)。最後の料理は、卵焼きで野菜を包むまねをして...「ほら あの..」と言うと従業員の多くが理解してくれる。ここで一人5000円食べるのは難しい。『「別館」というけど、本館は ?』と聞いたら、店の親父(かなり足が弱くなってきている)が「北京...」と一言。

 むろん冗談ですが、確かに「羊肉のしゃぶしゃぶ」は、東京では食べさせてくれる店そのものが少ない。下の北海園も「5年前にやめた」とのこと。羊の肉が冷凍なのはちょい気になる8羊の肉は、冷凍でなければ切れないという説もある)が、北京や香港であの味をしめて、「東京にはないな...」という方にはお薦め。電話番号は 03-3351-3511。少し前に引っ越して綺麗になり、新宿三丁目に近づいた。しかし、依然最寄り駅は「新宿御苑」(地下鉄・丸の内線)。
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 2000年の2月にこの店の姉妹店というか、縁続きの店があるのを発見しました。三田の華都飯店(シャトーハンテン 03-3453-0893)。なぜ判ったかというと、この店で出た「酸菜鍋」という鍋が手がかり。実は、聞いたことがある名前だった。直ぐに思い出したのが、新宿の随園別館。別館で私がしばしば食べるのは羊肉のしゃぶしゃぶなのですが、店の人からうちの売りはこの鍋です、と「酸菜鍋」を紹介されて食べたことがあった。

 店の人に「新宿の随園別館でもこの鍋を食べたことがあるが.....」と話しかけたら、そこから話が広がった。彼によると、この三田の華都飯店(シャトーハンテン)と新宿の随園別館は同じ親族が日本に来たときに、ほぼ同じ時期に開いた店だというのです。清朝の最後の皇帝につながる人たちで、名字は「馬」ということで、一緒らしい。馬軍団の「馬」です。確かに華都飯店のマークを見ると、マルの中に「馬」と刻印されている。

 満拿(まんな)
 私が好きな中華風の料理に「石頭火鍋」がある。大体の発音は「スートーホーコ」。うまく言えない。黒光りする鍋そのものが、出来上がる料理のおいしさを予感させる。すき焼きに近い感じがするかもしれないが、生まれは韓国宮廷、育ちは台湾とか。まず肉をいため、それを一回上げて、海産物を入れ、野菜を入れ、その上で上げていた肉を入れて食べる。薬味がまたすばらしい。最後のおじやか、ラーメン。仕上げは、タピオカかあんにんどうふ。特に冬場には良い料理だが、夏にも体力回復に役立つ。

 最初の出会いはこの店。なにせ初めてこの名古屋の店で「石頭火鍋」を食べた。その時の印象は強烈だった。今でも名古屋に出張すると必ず寄ることにしている。名古屋の栄4丁目5-22の「はとビル5階」にある。ホテルで言うと名古屋東急が近い。女子大小路から直ぐ。「鈴木さん」というなかなかかわいい女性がサーブしてくれる(ラッキーなら)。そうそう、電話番号は 052-242-0384。東京にもこの鍋を食べさせてくれる店がある。メールをいただければ、お教えします。

 銀座交詢ビル・趙楊
 正統派中国料理の店。日本人に歩み寄ってはいません。だから、味はどちらかというと日本人にはちょっと違和感があるかもしれない。しかし、私は美味しいと思います。

本場の四川鍋  「中華」と言えば、日本人はある程度の固定観念を持っている。しかし、中国料理に鍋があるのをご存じの方は少ないのでは。中国には実に多くの鍋が存在するのです。この店は、コース料理もあるが私が好きなのは鍋です。

 中国の鍋は、日本のそれとはまず形状からして違う。しばしばセパレーターが入っていて、一つの鍋で二種類、ないしは三種類の味を楽しめるようになっている。一方がメチャ辛い、そしてもう一方がどちらかと言えば辛さを排除した精進的な料理、といった組み合わせ。

 私が中国鍋旅行のあと最初に日本でトライした中国鍋は随園別館の羊のしゃぶしゃぶで、その後がこの趙楊での「四川鍋」。材料は思い出しながら言うと、豚肉2種類、同内臓(これが実にきれいでした→3秒のしゃぶしゃぶ的食べ方)、鶏肉、各種野菜、豆腐、春雨、椎茸、海のもの(きれいな2種のエビ、イカ、白身の魚など)、餃子などなど。人数分頼むと多すぎる。この時は、そのことを失念して5人なのに5人分を頼んでしまった。店の人も、「食べきれないと思います」というほど出てきたのですが、なんと全部食べてしまった。

 はっきり言って、辛い方の鍋を進んで食べられる日本人は、限られていると思う。その時も5人で食べて、その辛さをエンジョイできたのは私ともう一人の男性であった山中さんの二人、まずまず「おいしい」と言って食べていたのは辻さん、あとの女性二人、木下さん、石田さんは「辛い」というコメント。辛くない方も美味しいのですが、私は辛い方が好きだった。

 辛い方は、間違いなく辛い、しかも残る辛さでした。半端ではないのです。しかし旨い。料理長(小さな店ですから店主か)がしばしば見に来てくれて、「この料理は下ごしらえするのに5時間かかる」と解説してくれた。だから、当日行って「これちょうだい」で食べられる日本の鍋とは違う。前日に予約しないと駄目なのです。毎日食べるものではない、しかし一ヶ月に一回くらいは食べても良いと思う料理です。

 この店は、銀座中央通りを背にしながら博品館から新橋に入って直ぐのところ(港区新橋1-5-1銀座葵ビル2階)にあった。平成16年9月までです。しかし、交詢ビル(中央区銀座6-8-7)の改装なって10月から同ビルの4階に移った。電話番号は、03-3289-2006。新しいビルで、上に赤坂離宮があるなかで頑張っている。メニューも新しくなった。すっごく高い料理も事前に頼めばokです。鍋ばかりではない。中国の鍋になど関心がない日本人が多いのでしょうから、大部分の人はたとえばコース料理などを頼む。しかし、このコースも日本の中華には飽きたという人にはお勧めです。なんと言っても美味しいのが良い。
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 趙楊さんは新しい店を六本木に開きました。サイトはhttp://mobius-4000.com/map.htmlです。ははは、「4000」がいいね。四川。あと店名の「メビウス」は「無限=∞」を意味するギリシャ語だそうですが、そういえば「無限」というエンジンがあったな、と。

 北海園
 西麻布の交差点から青山の方に行くと、三叉路の近くにある。入り口は小さいが奥は深く、階も結構上まである。10人前後の宴会に最適である。店の方に説明してもらったが、結構有名な料理人が北京から来ているらしい。青山のある商社では、中国から客があると、ここに連れてくるそうだ。しかし何回も行くと、コースには飽きてくる。「今日は豆腐料理中心に」というと「ハイハイ」といって作ってくれる。ここもいつ行っても後悔しない。
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 (追記)2004年5月に久しぶりにこの店に行きました。なぜ行ったかというと、この店が80年代、90年代に出していなかった羊のしゃぶしゃぶを再開したことが分かったため。随園別館でもよく食べるのですが、日本の牛や豚のしゃぶしゃぶと違って甘さがなく好きなのです。

 この番組のメンバー達と行ったのですが、香港の店に似て、タレに入れる大蒜、葱、香菜、醤豆腐などを選べる。羊のしゃぶしゃぶはレシピはこんな感じですが、やなり店によって全然違う。随園別館との違いで気づいたのは、北海園の方が肉が厚い。しっかりした味がする。タレも良い。随園別館よりはしゃぶしゃぶとして良くできている。むろん、値段は北海園の方が高いのですが。

 北海園には「三不粘」という昔の中国北のデザートも作ってもらいました。予約するときに「出来ますか」と聞いたら、自信なさそうだった。しかし、当日になって出来るというので作ってもらった。うーん、イマイチかな。趙揚さんが作った方がうまい。

 しかし羊のしゃぶしゃぶを食べられる店が東京でも増えたことは嬉しい。電話番号は 03-3407-8507。

 開化亭
  (^_^)(^_^) 前はかなりよく足繁く行き、少し遠ざかって最近また良く行くようになった。ちょっと変わった(オールディーズっぽい)雰囲気の中華料理店。西麻布の高樹町にある。最近では、10月の中旬に。ここで自宅でのパーティー用の料理を作ってもらった。うまく言えないが、普通の中華料理店とはちょっと違う味を出しているのが良い。中華にはマッチしない店の雰囲気の中で、4~5人で行くと楽しく食べられる。以前に、入って左側の引き出しの中にずっと5円玉を入れて置いた。誰にもとられずに、5年くらい入っていたのを思い出す。ただし最近改装して、この引き出しはなくなってしまった。電話番号は 03-3406-3657。この店の隣は「ランプライト」で金曜日の夜などは、結構良い雰囲気。海外の人間が多いが、六本木のそれほど無秩序ではない。

 TURANDOT(トゥーランドット)
 プッチーニのオペラを好きな人以外は、この名前を見たり、このレストランが「クイーンアリス」の経営だと聞いて「中華」を思い浮かべる人はまずいないでしょう。しかし、れっきとした中華料理屋さんです。懐石風のややフレンチの taste を入れた。

 入り口にこう書いてある。“美しく食べて太らない料理”。こう書いてあるのに気づいた女性は、それだけでこのレストランが気に入ってしまう。本当に太らないかどうかは知りません。しかし、食事のほとんどは気分が支配しますから、極めて重要なポイントです。

「健康に良く、日本人に昔から親しまれている食材をふんだんに使った、新しい感覚の中国料理です。繊細で感性豊かな料理をお楽しみ下さい」

 と説明されているが、確かに食材といい、味付けといい素晴らしいものがありました。知らなかったのですが、「クイーンアリス」はもう4店にもなっているそうです。本店、迎賓館、大使館、そして銀座。今度横浜のパンパシフィックホテル横浜に「トゥーランドット横浜店」を出すそうです。選択肢はないが一つ一つはきちんと作られている、というクイーンアリスの良さを持ったレストランです。ニュー山王ホテルの裏側。フランス大使館の隣。5420-4001が電話番号。

   「鼎泰豊」「禾園」「榮星川菜餐廰」
 98年の6月に台北に行った時に見つけた美味しいレストランを三つ紹介しましょう。台北に行く機会のある方には推薦です。「鼎泰豊」(ディン・ダイ・フォン)は新宿の高島屋10階に出店があり日本人にも馴染みが出てきた店である。台北では、街の中心から見るとかなり南の方の台北市信義路二段194号にあって、台湾の人々も「高いが美味しい」という店である。「小籠包」が売りで、その他のものも麺以外はうまい。台湾の店は午後は4時30分から開くから、その直前に行って並んでいるのが賢明。あとはかなり待つ。一階で大勢の若い連中が粉をこねたり、包んでいる。二階が食べるところで、庶民的な店である。小生のお奨めは「小籠包」と「ちまき」。

 「禾園」は、腸明山の袂にある。このレストランの特徴は、温泉があること。食事の最中でも、それ以前でも一人部屋の硫黄温泉に軽く入って気分をすっきりして食事が楽しめる。温泉は硫黄の臭いが強く(ですから天窓が常に開いている)、またお湯も白く濁っているのですが、それがまた異国情緒があって良い。出てくるのは台湾料理で、これがまた楽しめる。一つ一つが部屋になっていて、かなり大きな団体で行っても楽しめる。従業員も優しい。

  「榮星川菜餐廰」(2506-6899)は「松江路223号」にある。多分私にとってここがかなり長く記憶に残るであろう原因は、ちょうど我々が行ったときにその会場で結婚式をやっていたこと。12人座れるテーブルが26卓並ぶ大きな結婚式で、我々はその同じ会場に入った。最初は気が付かなかったのですが、店の人が「今日はここで結婚式がある」と教えてくれて、しばらく写真をとったり観察したり。台湾のそれは参加者だけの締め切った部屋での結婚式ではないのです。 (^_^)(^_^)

 花嫁さんはウェディング・ドレスで綺麗に着飾り、大きな会場の控え室からお婿さんと主賓達が座る会場の一番テーブルに移動する。日本のように一段高い雛壇はないのです。その新婚さん二人の後ろの壁には、
 「天作の合」
 「永結同心」
 「才子桂人」
 と書いてある。なるほど。また例の喜の字が二つ並んで、それが○で囲まれている。今回レストランの人に聞いて初めてその意味が分かった。なぜ「喜」が二つ並んでいるか。これは、結婚は二人でする。従って「喜」が一つではダメで、二つある。しかも、円満なように○の中に入っているというのです。

 日本の結婚式よりはるかに型にはまらないと思ったのは、まず会場そのものがオープンであること。日本から来た我々が食事をしているその部屋の30メートルくらい離れたところで式をやっているのです。レストランで食事をしている人なら誰でも見ることが出来る。新郎新婦が入場するときに、ファンファーレが鳴るわけでもない。全員が拍手をするわけでもない。二人が入ってきたことを見つけた人達が寄ってきて、クラッカーを響かせるだけです。まあ最後まで見ていたわけではないのですが、式そのものが非常に実質的な印象がした。正装している人あれば、普段着の人あり。このレストランは、また行きたい。何を食べてもうまかったが、麺で特に記憶に残ったメニューあり。しかし、名前は忘れました。(^_^)(^_^)

 京華小吃(チン ホア Qun Zhong Eating House)
 99年の11月にシンガポールに行ったときにここに長年住む熊沢君から教えてもらった店です。売り物は「小籠包」と餃子。「小籠包」と言えば台湾の「鼎泰豊」も有名ですが、この店のそれも決して負けていない。いやそれ以上かもしれない。しかも良いのは、安いのです。リークワンユーがよくきたことで徐々に有名になったと聞きました。

 人気があることは、昼でも店の前に長い列ができることでも分かります。この時は8人くらいで行ったのですが、予約して11時30分に入って食べ始めたらもう席が一杯になって、そとには長い列。夜もすごく長い列ができるのだそうです。シンガポールにも高くて良いと言われている中華料理屋はいっぱいある。基本的にはシンガポールは中国人が支配的な民族ですから。

 私が行った中では、「昔は女子修道院だった」というところに出来た巨大なレストラン・コンプレックスの中のシンガポールでは一番高いと言われる中華レストラン。しかし、味が薄い。ヌーベルなのです。で味が薄くなってしまっている。趣味の問題でもあるのでしょうが、はっきりした味の中華(四川とかの)が好きの私にはちょっと納得できなかった。その場の会話は非常に楽しくて良かったのですが。

 これに対して「京華小吃」は楽しめる。メニューをよく見ると、「小籠包」を「小籠湯包」と書いてある。その通り、とってもジューシーなのです。シンガポールに行かれたときは是非お試しを。しかし、一つだけ。「鼎泰豊」もそうなのですが、麺はまずい。決して食べない方が良いと思う。つゆものも、ジャージャー麺系も薦めません。

 場所は説明出来ません(連れて行かれたので)ので、そのまま書きます。

 Qun Zhong Eating House
  21, Neil Road Singapore 088814
   Tel:2210360
  注意事項:毎週水曜日が休み

 陳麻婆豆腐、陶廬酒家、張生記、小南国
2004年の3月と4月に二回に渡って中国を取材しました。この時の取材は、富士通総研経済研究所の柯隆さんと一緒だった。彼は今でも国籍は中国であり、たとえば「上海の街なら目をつむって歩ける」という人。その人と中国を歩けたことがとっても正解だった。そこで教わった店を中心に書き残します。

 陳麻婆豆腐=成都は食の街です。餃子、担々麺、ホイコーロなど。しかし、成都が生み出し、世界にプレゼントしたのは麻婆豆腐です。この美味で、私も大好きな食べ物は、成都の一つの店から始まった。それは、陳麻婆豆腐です。

 市の中心部に本店を含めていくつかある。その一つに柯隆さんに連れて行ってもらったまる2004年3月22日でした。空港から直行。ここの麻婆豆腐は辛いというより辛香ばしいという表現が当たる。正直辛さに慣れている私にはそれほど辛いとは思えなかった。他の3人は辛いと言っていましたが。

 私が一番気がついたのは、山椒の使い方のうまさです。それが香ばしさに繋がる。このページの上の方の趙揚のオヤジさんがよく、「四川料理の神髄は香りだ」と言っている意味がよく分かる。実にダイナミックな味です。成都と訪れたら、まずここだと思う。

 陶廬酒家=上海市長楽路348号 62568999。23日の夜、成都からよる遅くになって上海に着き、一端ホテルで荷物を解いた後に、つまり夜の12時近くに柯さんにつれてきてもらった店。安くてうまい。インゲン豆を擦ったものとカラシ高菜をあえた料理、石首魚の揚げ物などなど、私には新宿の随園別館を思い浮かべる店。高級ではない。家庭料理です。だからおいしい。

 4人で食べていくら払ったと思います。130元です。まあ2000円しない。これはいける、という店です。高い店も上海にはある。しかし、こういう店を現地に精通している人から聞けるのは、冥利に尽きます。また来たい店。

 張生記=上海市徐江区 上海肇嘉浜路446伊泰利大夏2-3楼 6445-5777 上海に深いつながりを持つ小生の友達に推薦してもらって行った店。ここに掲載した店の中では、比較的綺麗。おいしいものが多くある。食べて「これは」と思ったのは、腐豆腐で炒めた蝦、アヒルの舌の薫製、アヒルの丸煮スープなどなど。日本にないメニューが多いのが良い。上海にもいくつか店があるが、南京、北京、香港などにも出店があるようです。

 小南国飯店=我々が行ったのは浦東のテレビ塔の近くの店ですが、上海のあちこちにある。安くて美味しい店の代表のような店です。上海の3月の中旬にしか捕れない刀魚などを頂きましたが、それぞれ美味しかった。

 北京大薫 鴨店、=いずれも、2004年の9月に中国の金融情勢を取材しに来たときに行った店です。

○北京大薫 鴨店=中国北京市東三環長虹橋東南側(6582-2892、6582-4003) すっごく込んでいる。早めの予約が望ましい。北京ダックやスッポンのスープがウリの店
○凱菜大酒店・船=中国北京建国門南大街2号(6515-8855) 飲茶で使った店。お粥がうまかった
○福臨門=香港にある有名な中華料理店の北京店。フカヒレが良い。お粥もうまい。東京の同店の何分の一かの値段でフカヒレが食べられる。北京国際飯店(北京建国門内大街9号 Peking Internatinal Hotel)の2階に入っている
○同和居飯店=西城区三里河月 南街乙71号(6851-3377、6852-2917) 北京で唯一三不粘を食べさせてもらえるところ。確かにひっつかない。しかし、遊び的要素が強いデザートである。

(2004年09月)