全日本鍋物研究会主催の「第一回鍋物コンテスト」は、97年1月26日に銀座の「辻クッキング・スクール」に精鋭10組(一組4人)を集めて行われました。全員が集まったのが午前11時過ぎ。4人一組で10組ですから40人。あと事務局の方々、それにスクールの関係者と全部で50人くらいが集まりました。左の写真は、参加した鍋の一覧。写っているのは、「ミンボーの女」などに出ている女優の「中村」さん。下の写真は、作り終えたあとの全員の記念写真です。
いろいろな鍋が集まりました。1番の「雪どけ鍋」は非常に綺麗な鍋でした。本当に雪が解けたような。優勝したのは、中国の国家旅遊チームが作った7番の「冬瓜鍋」。確かにおいしかった。全員が中国の方だった。「晒名鍋」は一番最初にできた鍋。「鳥味噌」は味噌の味がよく効いていた。「ピリ辛」は、確か2位でした。「つみれ」は豪快な味。「エスニック」は韓国の鍋に似ていた。「西太后」は参加者が西安で食べた鍋に改良を加えてもの。「白菜鍋」(ドイツ風)は、鍋の中にソーセージがぎょうさん入っているダイナミックな鍋。
我々の鍋(「China Dream」)は、「おいしい」と絶賛を浴びたものの、皆が「あの鍋は誰もが投票するだろうから」とご遠慮"(^_^;)"なさったのか、食材がすばらしすぎたのか、4位でした。まあ、鍋に順位をつけてもしゃあないと思うのですが、これも遊びですから。我々が作った鍋のレセピを掲載しておきますが、とにかく、この鍋は「さっぱり」という印象。しかし食材は豪華ですから、うまいんですぞ。最初に入れた梅の味がうまく生きてくるのです。実は、夏に出品すれば良かったと思っている。本当のところ、ちょっと病弱な人に食べさせても良い。やさしいお鍋で、これはもう2回私が経験しているのですが、夜食べて翌日の朝まったくもたれないのが特徴です。茶楼のママと荒井さんには感謝。下の写真は、全員写真。
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CHINA DREAM
(SUB=さっぱり・すっきり
すてきな美女=メーヌ)
Produced by Team ITOHS and茶楼
at TUJI COOKING SCHOOL
1997年1月26日 11時半~
中央区銀座5-2 東芝ビル3階
メンバーズ 松崎 CHIEF DIRECTOR
荒井 ASSISTANT DIREC
伊藤 GENERAL CORDINATOR
内藤ASSISTANT CORDI
鍋材料
タラバガニ 車エビ
タラ ハマグリ
大根 チンゲン菜
ししとう 梅干し
レモン スープ
しいたけ ナンプラー(魚醤油)
しゃんさい(コリアンダー) ライス
卵
下地スープ
とりがらスープ + 梅 + レモン汁
製法
スープを鍋に入れて沸騰させ→スープに梅を崩して入れる(梅は5個くらい、紀州の白梅)→しばらく煮る→梅の味が出たところで、徐々に具を入れていく(かに、はまぐり、タラなど)→レモンを絞る→海老を入れる
取り皿にナンプラーを入れる(少し)→その上にしゃんさいを入れる(少し)→海老から食べる(ナンプラーに少しつけるとうまい)
汁が少なくなったら、足し、そして梅を足す(汁の味がキープできる)→
最後に全部上げた後、おじやを作る(これがまた最高)
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この鍋には後日談があって、翌27日に家で誰の手も借りずに自分でもう一度作ってみました。家族は私を入れて3人しかいないから鍋向きの人数ではないのですが、近くのIsetan-Queensで思い出すだけの材料を買って、誰にも手伝わさないで。ナンプラーとしゃんさいがなかったけど、その分肉(牛)を入れてみたり、おじやにはザーサイを付けてみたり、いろいろ工夫して。超好評でした。
10組もの鍋を一挙に見るというのは珍しい経験。非常に刺激になりました。多分次は鍋屋さんに行っても、「この下地は」とか、「この食材はどこで手当した」とか、「食材はどの順序で入れるのか」とか、いろいろ好奇心が沸くんでしょうな。でも、正直言って梅をとりがらスープに入れて煮込むことからスタートするこの鍋は、さっぱりしていて推薦です。難しいことは何もない。「梅鍋」と名付け直してもよいくらいです。
ところで26日のコンテストに出品された鍋のレセピは、全部全日本鍋物研究会のホームページにそのうち(^_^)(^_^)掲載されるそうですから、ご興味のある方は Let's try some !
(97年1月末記)