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2010
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2010年06月22日(火曜日) Pのパワー

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 (12:25)今朝の早い時間でした。サッカーのスペイン戦もあったし、ちょっと起きてネットを見ていたらiphone 用の新しい「iOS4」がダウンロード可能になったと言うことなので、テレビだけを見るのも芸がない。で、テレビを見ながらiphone の新OSのダウンロード作業を進めたのです。

 私のiphone はこれまで「3GS」と呼ばれるもので、ちょっと不満があった。一番の不満は、シングル・タスク。つまり一つのことをやると他のことが出来ない。新OSダウンロードで少しでも使い勝手が良くなれば、そして少しでも面白い機能が付け加われば、それを確認できればと思って。どうせiphone4が来るので、少しばかり調子悪くなってもokだと考えて。

 そこで改めて気がついたのは、「これは日本の製品にはない特徴だ」ということです。つまり、itunes を起点にして製品のソフトウエアを書き換えて、端末そのものを新しいバージョンに変えてしまう、というある意味凄技。業界用の専門的なマシンではなく、実に多くの人が使っている汎用携帯端末での作業プロセスということろが面白い。

 思ったのは、「これはプラットフォームの勝利だ」ということ。日本の個々の製品は単品としては優れている。しかし、ケイタイ電話の課金対象ソフトの継続や電話帳、それにメールの継続はあっても、OSのバージョンは各機種ごとに違っていて、プラットフォームをベースにこれまで変えてしまうという発想はない。

 実は最近ソニーの副社長まで強めた人と芝の上の散歩でご一緒する機会がありました。いろいろ話したのですが、彼が「プラットフォームという考え方がなかったんですよ、我々には」とおっしゃっていたのが実に印象的でした。

 アップルの民生用プラットフォームとしてのitunes は、強烈な存在です。同社の製品はほとんどこのソフトウエアにリンケージし、それを起点に駆動し、そしてソフトウエア、バージョンアップ、曲やポッドキャスの購入・ダウンロードが行われる。

 ipad を買ってitunes につなげたら、今までiphone で使っていた資産が簡単に受け継げることには感動しました。これは良くできている、と。私はマックのPCは使わないので、アップル製品の中枢に陣取るitunes の凄さを、ipadの利用開始で買った。iphone より数年遅れて出たipad のプラットフォームでもある、というのが凄い。それは常にitunes そのものが更新しているからでしょう。

 ソニーも今はXアプリケーションと呼んでいるプラットフォームを今は持っている。しかし、ソニーのそれは名前も変わっているし、新製品がこのプラットフォームをベースに新たな展開を見せると言うこともない(と理解している)。多少あっても、その数は限られている。アップルのitunes は二週間に一度くらいアップグレードがあってある意味うるさいが、同社の製品がitunes さえ入れておけば機能すると言うことは、利用者にとっても極めて利便性が高い。

 スティーブ・ジョブズは、ソニーの創業者達に強いあこがれを持っていたと言われる。単品の製品ではどうしても勝てなかった。しかしアップルを勝利に導いたのは、すべてをitunes というプラットフォームのつながりの中で考えるという、一種のシステム思考だったのではないかと考えました。

 今後「プラットフォーム」はますます重要性を増す。そう思います。とにかく便利です。itunes も扱えない人にはアップルは優しくないと思う人もいると思いますが、それはそれで仕方がないかな、と。

 あ、それからウォークマンをソニーの社内で誰が一番推進したかという以前このコーナーでも、ツイッター(私のIDは ycastercom)でも話題になった問題については、その元副社長さんは、「それは井深さんが、飛行機の中でも音楽を聴きたいと言ったのがきっかけです」と応えてくれました。ご参考までに。わがままが作った世界的大ヒット、だった、ということです。

 ところで、iOS4で今のところ私が気に入っているのは、メールの「全受信」と、センターを二度軽くクリックすることで起動するマルチタスクです。メールできたスケジュールのスケジューラーへの転載などで非常に便利。

12:44
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