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2007
08/03
Fri

2007年08月03日(金曜日) 環境コラム第三弾

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 (00:21)日経BPの環境ポータルサイトに連載しているコラムの第三弾がアップされました。URLは以下の通りです。

 http://premium.nikkeibp.co.jp/em/column/itou/03/index.shtml

 今回は私が実際に中国で会った人々が、中国の経済や都市景観の変化について何を語っていたかに焦点を当てました。そこにはやはり、日本の目から、日本人の目から見た視点とは別のものがある。相手の視点、立場も重要だと思うのです。

 ところで、木曜日の日経夕刊の「TV通販市場 拡大続く」はなかなか面白い記事でした。ジュピターショップチャネルなど主要TV通販11社の2006年度の売上高が2796億円で、05年度比25%増加した、というのです。伸び率の大きさが目を引きますが、ではこの2796億円という売上高は百貨店の売上高に比べればいかがなものか、と思って少し調べてみたのです。

 三越と伊勢丹の経営統合話が出たときに、両社の連結ベースの売上高は三越が8000億、伊勢丹が7800億と覚えたのですが、連結ベースではイメージしにくいと思って、ためしに伊勢丹各店の売上高を見てみた。そしたら伊勢丹の新宿本店の売上高がこのサイトにあって、「2569億円」と分かった。

 これはイメージしやすい。あの土曜日・日曜日に行くと人がわんさかいる伊勢丹・新宿本店(本館とメンズ館)の年間売り上げを上回る売り上げをTV通販が出すようになったと理解できる。しかもその売り上げの伸び率は、新宿の伊勢丹のペースを遙かに上回る。

 日本人の消費のルートは実に多様化してきている、と思う。日経の夕刊トップの記事が扱っているのはTV通販だが、通販にはあとカタログ、インターネット、チラシなど多様な形態がある。それら「通販」全体を合わせると、06年度は全体で3兆7000億に達するという。

 では日本人の購買ルート、消費ルートの多様化が進む中で、我々がスーパーと百貨店の売上高合計のアップダウンだけを指して「消費の伸びは鈍い」といった議論をしているのは、実は全く間違いなのではないか、と思うのです。だってそうでしょう。通販でもTV通販だけで、年間伊勢丹の新宿本店を上回る売り上げを上げている。あまり目に見えないルートで、実に多様な消費ルートが生まれている、ということになる。駅中もそうだし、ミッドタウン、両ヒルズもある。多くは公式消費・売上高統計から外れている。

 TV通販をよく利用するのは、30代から50代の女性だそうで、通販専門チャンネルの24時間放送がこうした女性層を中心に「消費者に浸透してきた」(日経)という。まだ面白いのは、TBSや日本テレビの通販子会社の売上高は今のところまだ二桁億円台の売り上げ。TBS子会社が96億円、日本テレビ放送網子会社が58億円。その伸びが凄いのですが、このままトレンドが続くと例えば伊勢丹の立川店(406億円)の売り上げを上回るのも時間の問題 ?

 その隣の「7月シェア、日本勢は最高の39%」も凄い記事です。つまりアメリカの自動車市場における日本車のシェアは約4割に達したというのです。では他はどうなっているかというと、アメリカの自動車メーカー(GM、フォードなど)のシェアは、48.1%。つまり日米で米市場の87%を占め、残りが欧州勢や韓国勢。モメンタムから見ると、日本車メーカーのシェアがアメリカメーカーのシェアを上回るんでしょうね。

 あと一つ気になったここ数時間の間のニュースは、日本の三大都市圏の人口が日本の人口の半分になったというもの。そう言えば、来年かな、世界の人口の半分が都市に住むようになるという調査機関の発表が最近あったと思った......が、と調べたらありました。

 「2007年の世界の人口の状態」と題された国連人口基金のレポートで、人類の歴史始まって以来、2008年は世界人口の半分が都市に住むことになる非常に象徴的な年だと説く。
 でした。レポートはこれでした。日本は一年早く実現。良いことか悪いことかは別にして。
04:00
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