(23:24)何に一番驚いたかって、「プーチンがロシアで一番大きな国産自動車会社の株主」ってやつかな。で彼は、ウラジオストック経由でロシアに流れていた日本車(中古車)に高率な関税をかけて、ロシア製の車の販売を促進しようとした。
仕事が干上がったのがウラジオストックの連中です。一大産業だった。二回スト・デモを平和裏にやった。三回目はプーチンが「いかん」と。しかも現地(ウラジオストック)の警察はなぜ住民が怒っているのか分かっているので何もしない。
それが分かったプーチンはモスクワの警察部隊を連れてきて、徹底的にこの三回目のデモ・ストを取り締まった。その結果は、「多分ウラジオストックの人間は、ロシアのどの都市の人たちよりも”プーチン嫌い”になった」(現地の人の言)という結末。国家の最重要人物が、国の大企業の株を持ち、その業績に寄与することを平気でする。凄いですね。
言ってみれば、これは世界のレベルでは途上国です。で実際に、かなりの部分で「ロシアはまだ途上国だ」と思える。ホテルの風呂の水が濁ること、石鹸などが臭うこと、道が土埃だらけなこと。信号の数が少ないのも途上国です。駐車の仕方も凄い、というか酷い。交通ルールはないに等しい。人々の着ているものも貧しいかな。国営のデパートを見たが、依然の中国のそれのような売り場の作りをしていた。
しかし車の数は先進国です。凄い数。凄まじい数の日本車、特にトヨタ車が街を走っている。以前は「99%は日本の車」だったらしい。しかしプーチンが関税を高くしたので、今は「90%が日本車」という状況らしい。当地は右側通行だが、日本車がそのまま入ってきているので、ハンドルは大部分が右です。
街には酔っぱらいがけっこういる。お乞食さんも。しかしこの町の特徴かも知れないが、若い人が多い。まだ若い街で、坂が多いのでそのうち良い年になるのかも知れないが、今はまだまだという感じの街です。
「ウラジオストック」はロシア語で、「東方を征服せよ」という意味らしい。1862年とかに作られているので、本当に若い街、ロシア帝国の「東進運動」の先頭に立った街です。いろいろ見ている。国営デパート。ドイツの艦船を14隻沈めたロシアの潜水艦。切符が無くても駅舎に入れるので、ウラジオストック駅にも。ロシア人の結婚式にも出会ったな。