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2011
11/12
Sat

2011年11月12日(土曜日) ドタバタ

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(01:35)どう考えてもおかしいですよ。形として、野田総理が「TPP交渉参加に向けて関係国との協議に入る」という最終的立場を決めたのは、午後8時の記者会見の直前だったということになっている。

国民の代表の集まりである国会でその方針は示されず、国会議員の方々は総理の最終的な立場の表明と、その理由を聞いていない。国会議員の方々は、それについて質問も出来ていない。これは明らかに”国会軽視”です。国会は外交交渉の結果(条約など)を最終的に承認する場ですから、このスタンスは間違っている。

あまりにも出発直前の記者会見だったので、記者の質問数も限られていた。記者ももっと聞きたいことがあったに違いない。これでは、国民に対しても「総理が立場をしっかりと説明した」ということにはならない。国民の代表にも、国民にもよく説明しなかった交渉入り。海外の連中はこのドタバタを見ているはずです。

これまた不思議なのは、「参加への方向」が示されたのに、今まで「離党する」とまで言っていた方々が、まるで自分達の勝利のように今回の野田総理の記者会見を評価していることだ。本当にそうだろうか。また日本の農業を巡る、今後の日本の社会の目指すべき方向に関する議論は今回の騒動で深まったのだろうか。その議論はおいてきぼりだったような気がする。

本当に大きなダンプでした。南米の鉱山開発で、時に無人で使われているらしい 内需の伸びがこれまでほど今後期待できない中で、海外諸国との貿易で経済の維持拡大を図らなければならない日本には、海外諸国との貿易促進は必須条件です。日本はこの分野で大きな黒字をずっと出してきて、それが今のある程度の繁栄を担保してきた。

日本を取り巻く各国が、また世界の諸国が「より自由な貿易」に乗り出そうとしていくとき、日本が基本的にその方向に乗らない手はない。日本の製品は優秀で、「数%の関税率の差は乗り切れる」という思いもある一方で、「価格の叩き合い」になっている商品に関しては、「数%の関税率の差」でも日本が不利になるのは問題だなと思う。

だから、FTAでもEPAでもまたTPPでも、それを選択しながら世界の貿易自由化の流れには乗るべきです。そして一方では、農業など今まで日本がうまく産業として伸ばせなかった産業の問題がある。農業について言えば、担っている世代は60代の半ばと高齢化している。つまり、今盛り上がっている「TPPと農業」を巡る議論とは全く別に、「日本の農業をどうすべきか」「自給率をどう上げるか」の議論が必要です。

日本の農産物の一部は海外への輸出が試みられているし、日本の農業者の中には「競争力を付けて海外に打って出たい」という人もいるが、今までの保護政策の下では農家が全体的に小規模化し、兼業化し、農地は虫食い状態になってきていた。日本の農業を巡る事態は、今でも深刻です。それを解消し、力強い日本の農業を育てるためにはどうしたら良いのか。今回、どちらの陣営からもその議論は聞かれなかった。

本来はこんなに議論が分かれる問題ではないのに、まるで国論を二分するような問題にTPPがなってしまったのは、こうした基本的な問題に関する議論を今までしっかりしてこなかったツケだと思う。国全体がそうなのだ。こうした議論を前からしておけば、日本の将来にとってFTA、EPA、TPPどれがより合っていたのか、どういう手順で交渉を進めるべきなのか、日本はどの方向性を目指すべきかがもっと事前に分かったし、準備・選択が出来た筈だ。

3.11とかいろいろあって、ここ数ヶ月の議論が伸びたのはしょうがないと思う。しかしその前にも議論は出来た筈だし、しなければならなかった。APECという国際会議の開催があるので、「それまでに決めないと」なんていう状況は、本末転倒でしょう。このドタバタ感に、「日本は大丈夫かな」と思ってしまう。

まあ日本の政治はいつものドタバタでしたが、例えば写真のような日本が作り出しているモノを見ると、気がすっとする。でかいですよ。KOMATSUが作った世界最大級のダンプ。「こんなものも作れるんだ」と。JR小松駅から歩1分のところに飾ってあります。

皆さんも是非一度見て下さい。小松商工会議所の方々に案内してもらいました。ありがとうございました。

05:36
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