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2011
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Tue

2011年11月15日(火曜日) ええはなしや

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(13:35)最近私が聞いた「いい話」二つほど。

第一。金沢の旅館の女将との話です。その旅館はもともとは38室もある大きな、部屋数の多い宿だった。しかし金沢の駅の東口から駅回りを見ると分かるのですが、ものすごい数のホテルが建っている。大小合わせて。

こんなにホテルが進出してきたのは10年ほど前のことだそうですが、そこで女将は考えたのだそうです。近江町の近くにあるこの旅館。「これは普通の旅館ではやっていけない。駅回りのホテルに客を取られてしまう。オンリーワンの旅館になろう」と。

そこで何をしたかと言うと、「部屋数を一気に5つにした」というのです。38を5に。大英断ですよね。今でもその旅館は健在ですから、方針転換は成功したことになる。今では周囲の温泉旅館などから、「見せて下さい」と見学が絶えないとか。「大転換」はどの業界でも必要だし、皆考えながら走っているんですよね。

第二。先日歯医者さんの会合に呼ばれて喋ったのです。商売は「売る方が歩く」が私の基本的な商売感なのですが、その話を歯医者さんに枝話としてしていたら、「実は私たちもそうなんですよ」と。

聞くと、「最近は動けない人が増えた」「その一方で、歯医者の数は増えている」「よって私たちが患者さんのところに行ってみるケースが増えてきました」と。なるほどね。そうなんだ。

実は私が子供の頃は、お医者さんとは「我が家に来てくれる存在」でした。何かとお医者さんが往診してくれていた。我が家に来てくれていたのです。それがなくなったのは、そうですね高度成長が始まってからでしょうか。

小売業もそうなのですが、日本の人口大爆発の戦後に育った我々は誤解している。買い物をする人が来てくれると。しかしそうではない。商売の基本は、「売り方が歩く」です。歯医者さんも徐々に「往診」の時代に入っていると言うことです。これは面白かった。

集まった歯医者さん達は、「クラウド」にもかなり強い関心を示した。つまり、レセプト(でしたっけ)のクラウド化と病院のグループ化です。例えば歯の写真などがクラウドにあると、国内でも海外でもどこの歯医者さんでもいちいちレントゲンを撮らなくても「ああ、ここですね」と治療箇所が分かる。

まあ、歯医者さんの往診といい、クラウドの流れと良い考えてみれば”自然”ですが、やはり当事者に聞くと「そうなんだ」と思う。

13:16
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