(01:25)うーん、寝る前にこれだけはちょっと書かせていただいて寝よう。素人考えかもしれないが、私の素直な印象です。
負けたからではなく、いやそれもあるかもしれないが、日本の攻撃はフォーマット化、最近流行の言葉で言えばテンプレート化されていて、面白くなかった。だって、「キック」とつくCK(コーナーキック)やPK(ペナルティキック)、FK(フリーキック)は、私が見逃したのではなければ、全部遠藤が蹴っていたではないですか。誰か彼に「俺が蹴る」と言わなかったのかな、と思う。
多分本田がいたら、「俺にやらせろ」という場面があったと思う。そして、キック技術は遠藤の方が上かも知れないが、それの方が相手に「どこに蹴るのだろう」と不安感を与えられて良かったと私は思う。
遠藤のキックの力、七色の球筋は多少は知っているつもりです。彼はワールドカップでも有名なFKを決めている。しかしそれは多くの人が彼のキックを知っていると言うことです。研究されていると言うことです。
ヨルダンのキーパーが研究したかどうかは知らない。しかし、「日本はキックはすべて遠藤が打ってくる」と分かっているだけで、ヨルダンには非常に重要なシグナルを送ってしまっている。それは良くない、と思うわけです。
「本田待望論」ではなくて、キックはサッカーにおいては非常に重要な要素を持っているわけだから、「誰もが打てる」は理想にしても、「より多くの人が実際に蹴る」ことが重要だと思う。相手も読めなくなる。
もうずっと前のワールドカップでPKをバッジオが外したシーンをよく覚えていて、「ああ、誰でも外すんだ」とその時思った。遠藤だって外す。しかし、問題は遠藤が今籍を置いているチームの状態があまりにも悪い。J1でもなくなった。ということは、遠藤のキック力でも、チームのJ1落ちを救えなかったと言うことです。
それは遠藤の責任ではないかも知れないが、代表チームではもう彼を超える選手が出てこなければならない、と思っていて、だから今日はキックの度に彼が蹴るのを見て、「工夫も流れもないな」と思ってました。
技量以上に彼の個性故に、6月のオーストラリア戦は本田が戻ってくれば面白くなる、と思う。