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2013
06/01
Sat

2013年06月01日(土曜日) BRICSの時代の終焉 ?

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 (13:45)昨日この番組をやりながら、「そうか最近ではブラジルだけが利上げか」と改めて思いました。同時にお伝えした金利操作に関するタイのそれは、世界の他の諸国と同様の「利下げ」。ブラジルに関して取り上げたニュースは日経さんのそれで

 ブラジル中央銀行は29日開いた通貨政策委員会で、政策金利である基準金利を0.5%引き上げて年8.0%にすると発表した。利上げは4月に続いて2会合連続。経済が力強さを欠くなかでインフレの封じ込めを優先した。金融緩和で景気刺激を狙う他の新興国とは対照的で、ブラジルの経済運営は厳しさを増している。

 中銀は声明で「今回の決定がインフレの低下に寄与するだろう」と指摘した。上げ幅は前回の4月会合時の0.25%から広げた。前回会合では2人が利上げに反対したが、今回は8人の政策委員が全員一致で決めた。物価上昇への警戒感を一段と強めた結果といえる。

 代表的な消費者物価指数のIPCAは4月に前年同月比で6.49%上昇した。3月(6.59%)に続く高い水準で、中銀が目標とする上限(6.5%)近辺で推移している。6月にはサンパウロで地下鉄と近郊電車の運賃の引き上げが予定されるなど、さらなるインフレ加速も懸念される。

 ブラジルは苦しいですね。成長率は今年1~3月期に1.9%と市場の予想を大幅に下回った。成長率が低いのに利上げ。市場は2%台の前半は見ていた。

 もっともBRICS全体が不振だ。インドも「インド政府が31日発表した2012年度(12年4月~13年3月)の実質国内総生産(GDP)成長率は、5・0%と、11年度の6・2%から減速し、02年度(3・8%)以来、10年ぶりの低水準にとどまった」(読売)と。

 一方の中国は水増し疑惑で、出てくる統計そのものが信頼できない、ときている。ロシアもエネルギー依存で、製造業はないに等しいから苦しい。ということは、少なくとも「BRICSの時代は早くも終焉」とも言える。

 私が思うに、今までは「成長の中間省略」で高い成長を達成してきたが、今はこの「省略部分」(インフラとか社会の民主化度合い、それに汚職の蔓延の排除)など、先進国が過去に行ってきたことを完了していなかったツケが回っているように思う。それに激しい格差。格差が大きいほど、経済に占める消費の役割が小さくなってしまう。

 やっぱり「中間省略」は短期的な成長加速には良かったが、長い目で見ればステップを踏んだ方が良かったんでしょうね。社会のストラクチャーが安定するという意味もあるし、国民が共通の体験、ノウハウを共有するという意味もある。

 それにしても、世界の大部分の国で進むのは金融緩和。その背景は物価の安定。その安定を考えると、「やはり技術革新が大きい」と思います。それについてはまた書きますが。

10:59
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