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2014
07/08
Tue

製品進化の壁

day by day
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 (18:33)サムスンが予想外に悪い自社決算予想に関して「紙」を出すのは初めてだとウォール・ストリート・ジャーナルには書いてある。それだけ今までは順調だったと言うことでしょう。その紙でサムスンは次のように述べているという。

 In a first for the company, Samsung included a one-page explanation for the poor numbers, citing weaker-than-expected demand for its products in China and Europe, and South Korea's strengthening currency. Smartphone adoption is slowing in advanced markets, while the rise of low-cost producers threatens Samsung's competitiveness in emerging markets.」

 つまり、「中国と欧州でサムスン製品に対する需要が予想より弱かった」「韓国の通貨が切り上がった」と。さらにサムスンは、「先進国市場ではスマホの普及が鈍化し、一方で途上国市場では低コスト・メーカーの台頭がサムスンの競争力を奪った」と。

 そうでしょうね。よく言われていることだ。私も「iPhone6」を買おうか買うまいか今から悩んでいる。今まではそういうことはなかった。買うと必ず性能が大きくアップしたから。しかし今度はサイズも大きくなるし、「何か性能はアップするの ?」と本気で思う。

 だとしたら、サムスンが言っている「Smartphone adoption is slowing in advanced markets」というのは、同社に言われなくても自分に起こっている問題だし、それはアップルでも同じ事だと思う。あとはループ度合いか。だとしたら当然アップルに軍配は上がる。

 途上国における低コスト・メーカーの台頭というのは、日本にいては実感できない。しかし「途上国では彼等が台頭するだろうな」とは容易に想像できる。月収1~2万の普通に働く人が、5万も7万もするスマホを軽い気持ちで買える訳がない。

 ということは、少数の高機能機種希求者を追えば、生産コスト引き下げに必要なボリュームが確保出来ず、安く作れば利幅が減るということになる。日本のメーカーがいくつかの製品でぶつかった問題に、世界のスマホメーカーも直面していることになる。

 実はこうした事態への「正解」はなかなか見つけにくいものだ。その難しい問いに今の世界的なスマホメーカーがどう対応するか。劇的な性能向上 ? うーん、どうかな。

18:16
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