(21:46)今のところ私が確認出来るのは朝日と毎日だけですが、「中国の李源潮(リーユワンチャオ)国家副主席が18日、超党派の若手中堅議員から成る「日中次世代交流委員会訪中団」(団長=遠山清彦衆院議員)と北京で会談した」とのニュースは、ちょっと興味を引きますね。
両紙のニュースの中味を私なりに組み立てると、会談を持ちかけたのは中国側。朝日は『日本側は今回の訪中で要人との面会を要請していなかったが、1週間ほど前に中国側から「要人会見があるので日程を延ばして欲しい」と連絡があったという。李氏が2013年3月に副主席に就任して以降、日本の現職国会議員と会見するのは初めて』と報じている。
では李源潮国家副主席はこの会談で何を話したか。これに関しては記事は日本側出席者の証言だと思われるが、
「2」(小異を捨て....)に関しては朝日と毎日の両方に記述されていて、特に「小異を捨てて大同につくことが日中双方に求められている」との部分を李氏は「繰り返し述べた」(朝日)とされる。
「小異」に何が入るのかは不明。今の日中関係の一番の障害は尖閣と歴史認識だが、中国がどこで折り合いを付けようとしているのか ? 経済の減速、日本などの対中投資の減少など外的要因も考えられるが、一方で現在の中国首脳部が「日中」を取り上げるだけの国内体制を整え終えたからとも受け取れる。
今まで日中関係にあまり出てこなかった「李源潮国家副主席」を窓口にしているのも新鮮だ。私的にはちょっと興味がある。凍り付いた両国関係が動き出すのは、北東アジアの情勢を緊張緩和の方向に変えるだけに、双方にとってメリットがあるとも思える。韓国などはこの動きに慌てるかもしれない。