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2014
09/02
Tue

やっぱし大阪城のそれは凄い

day by day
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 (12:00)今朝大阪城を回りながら、「やはりこの城の"それ"に勝るものは日本全国ないな」と思いました。"それ"とは石垣です。

 というのも赤穂から大阪への帰りにちょっと時間があったので、「新しい姫路城、白鷺城でも見ておくか」と思って、姫路駅からお城まで行ったのです。「どない白いんだろう」と思って。

白い姿を現した白鷺城 内部は来年の3月から見ることが可能 ABCのこの番組で以前見た通りの白さで、「やっぱしな。でも20~30年たったらちょっとは威厳も出てくるだろう」と思ったのです。それにしてもいつ来ても、駅からまっすぐ伸びる道から白鷺のようなお城を見ると、ちょっと右の天井が落ちている。運転手さんも、「私もそう思うのですが賛成してくれる人は少ない。お客さんは少ない一人です」と言う。

 ま、あの道に対して90度にお城が建っているのかどうか。ちょっと右が奥まっていて、遠近法で右が落ちているように見えるのかも知れない。姫路の人にいうと怒られそうですが、まずは改めてそう感じた。

 天守閣は奇麗になっているのですが、その左隣の建物が化粧していない。「ちょっと目立つな」と思いながらお城を回っていたのですが、一つとっても「違和感があるな」と思ったことがある。それが石垣です。

 大阪城の石垣を見慣れているので、姫路城の石垣に使われている石が

 そもそも小粒である
 小粒な上に不揃いなので、石と石の間にさらに小さい小石が挟まざるをえない
 全体的に石垣が低くて、整列感がない

 ことが気になりました。つまり天守閣はすごく立派で綺麗ですが、石垣がとってもみすぼらしいのです。だからバランスが悪い。上があれだけ綺麗なのに、足元の石垣が不揃い選手権をやっている。

 大阪城はその逆です。天守閣は後生の作り物だが、石垣は昔のものが残っている。秀吉が最初作り、その後1600年代に江戸幕府が諸藩に命じてそこら中を改修した。多分藩の財政力を落とさせるためです。しかし諸藩は一生懸命やった。

 藩の名誉をかけてやったので、それはそれは立派な石が使われている。一番大きいのは大手口から入った桜門でしたっけね、そこにある有名な石で、これは備前(岡山)の花崗岩から出来ている。よく見ると花崗岩らしい肌をしている。「まさ土」になりませんように。

 しかしただ単に大きさだけではなく、「大きな石が精緻に組み立てられていて綺麗だ」と思うのは京橋口から入って右手に折れた直ぐ右にある石組みだと思う。三番目の写真がそれです。残念なことに右の下がちょっと崩れているが、当時の素晴らしい加工技術が見て取れる。

大阪城の石垣の中で、ここが一番綺麗だと思う 大阪城の石垣が凄いのは、「大きな石と大きな石の間に入れる小石をなるべくなくそうと努力している」ことだ。そのためには大きな石の形そのものを揃え、形だけでなく面を揃えてうまく組み込まねばならない。

 よくインカの石垣が凄いと言われ、その石と石の間にはカミソリの刃も入らないと言われる。私はまだ見てないので知らないが、大阪城の石組みの作り方もそれに負けない技術だと思う。

 これらの巨石のそもそもの出所は小豆島だったり、備前だったりする。どうやって運んだのか。今年行った小豆島には石の採掘場があり石切場もあって、どうやって運んだのかの見本もあったが、正直言ってあんなシステムで大きな石が動かせたとは思えない。

 今の皇居、江戸城の石垣も大阪城のそれに比べれば相当高さも、そして美しさも落ちる石垣です。とにかく大阪城の石垣は素晴らしい。特にかどっこのカーブが。色気がある。いつ見てもそう思う。だから叶わぬ夢なのですが、大阪城の石垣の上に白鷺城があったら、どんなにか綺麗だろうと思う。

12:24
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