日々のライブな情報ページ

2014
12/16
Tue

「飽き」との戦い........

day by day
EOF; } ?>

 (06:45)これはなかなかええ言葉やなと思ったのは、「我々の敵は他店ではなく、お客様の飽きだ」かな。ドンキの高橋光男専務の言葉として日経ヴェリタスの『ドンキ、「訪日客」「対応力」で躍進』の記事の中に出てくる。

 この記事の副見出しは、「時価総額で三越伊勢丹を逆転」です。実は昨日も新宿の三越伊勢丹に用事があって行ったのですが、「この店が24時間営業するのは無理だな」と思いながら歩いていました。ただし圧縮陳列の発想はある。

 この記事には、『商品を詰め込む圧縮陳列や深夜営業といった独特の手法が外国人の間で話題となり、いまや店舗は一種の「観光名所」』という説明がある。それで思い出したのです。

 私が良く前を通ったり、時に入るのは大阪だとドンキホーテ桜宮店、東京だと築地から新橋に抜ける道の右側、銀座8丁目の外れにあるドンキですが、確かに外国人観光客が多い。特に銀座(の近く)のその店は。早朝でも外国人、特にアジア系が一杯。築地の場外で寿司食べて、ここで買い物 ?

 この記事を読んで初めて知ったのですが、「10月の(ドンキの)客単価は2400円だが、外国人観光客に限れば1万8200円」と。ここで炊飯器のまとめ買いの話が登場する。これは凄いじゃないですか。ほとんどのデパートで3時間くらい車をただで駐車できる価格レンジ。高い。デパートの大方の駐車無料は3000円からスタートしますから。

 地方の店はどうか知りませんが、都会のドンキには駐車場はないケースが多い。デパートの場合は例えば購入額3000円で車一台分1時間の駐車場を維持するとなれば、コストがかかる。加えてデパートにはコストの高い従業員も多いに違いない。

 しかしドンキに行くと、「これだけ ?」というくらいに従業員は少ない。しかもこの記事によれば店長は成果主義で、その商品に対する選択権も相当強い、という。そういう点を考えれば、「そりゃ伊勢丹三越よりドンキの方が足が軽い」のは当然ということになる。だから時価総額が一時的に(かな)ドンキが三越伊勢丹を上回った、ということでしょう。

 もっとも「商品への信用・信頼」という点では、多分日本人の顧客だったら「そりゃ三越伊勢丹でしょう」という感覚。しかし財務諸表ともっぱらにらめっこする海外の投資家から見ると、「こっちの方が面白い」とドンキ推奨となるかもしれない。

 対極の販売形態、体制だから「どちらが良い」ということではない。「飽きとの戦い」という点では、三越伊勢丹もよくやっていると思う。新宿の伊勢丹では。多分。消費者も多様な販売形態を欲しがっている。しかし「我々の敵は他店ではなく、お客様の飽きだ」は、全ての客商売に繋がると思う。

 そうでなかったら、「飽き」を超える商品を作るしかないが、それは結構難しい。

03:16
EOF; } ?>
ページの先頭へ
twitter
伊藤洋一公式Twitterアカウント

サーチ


カテゴリー


最新の記事

カレンダー

キーワード