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2015
03/06
Fri

不安定な国:韓国

day by day
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(15:25)5日のソウル。朝食会でアメリカのリッパート大使が男に襲われた事件は、何らかの形での北朝鮮の関与が疑われると同時に、「韓国警備当局の明らかな手落ち」というのがポイントだと思う。当然ながらケリー米国務長官は記者会見で聞かれないのにこの事件に触れ、「(犯人に対する)厳罰」を要求している。

 日本の新聞の今日の報道によると、大使を襲ったとされる金容疑者は1999年から2007年の間に7回にわたって訪朝した、と言う。と言うことは「ほぼ毎年行っていた」ということで、これは尋常ならざる訪朝経験と言える。逆に私なぞ「よくそれだけ毎年行けたな...」と思う。北朝鮮も歓迎していたということでしょう。

 さらに同容疑者は、2011年12月に北朝鮮の金正日総書記が死去した際、ソウル市内に焼香所を設置しようとしたという。つまり思想的にも、行動的にも北朝鮮にかなり心酔していた、と言える。これらの点から韓国当局は今後「国家保安法違反」の適用も視野に取り調べを行っていく予定だという。当然だろう。

 韓国の新聞を読むと容疑者の弟とされる人物の証言が載っていて、それには「兄は社会に認められずに、長男として家族の面倒を見るのではなく、関心があらぬ方向に向いてしまった」といった趣旨の事を言っている。

 金容疑者が過去、講演会で日本の大使に向かってコンクリート片を投げつけたことは繰り返し報道されている。よって当局は金容疑者をマークしていた、と。問題はそのような過去のある男を、アメリカの駐韓大使が出席する会合になぜ入り込むことを許したかでしょう。米国務次官の発言によって米韓関係が緊張しているのに。日本では考えられない。

 聯合ニュースなどによると、キム容疑者が代表を務める団体は講演会の主催団体の会員だが、彼自身は参加登録はしていなかったという。故に警備中の警官から「未登録」を指摘されたが、主催者関係者が「傘下団体の一員だから入場できる」と説明、そのまま見過ごされ、入場からわずか四分後に犯行に及んだそうだ。

 主催団体が「入れて良い」と言ったからといって、警備当局が簡単に入れますかね。警備当局としての立場があるはずです。事件当時は韓国警察の機動隊員二十八人が警備していたそうな。

 しかし会場の入り口には金属探知機もなく、手荷物検査も行われていなかったという。これは明らかに手落ちだと思う。金容疑者は警察に殺意を否認しているらしい。しかし事前に凶器を準備するなど犯行は計画的。顔などを何度も攻撃し、被害者の傷も深いことなどから殺人の「未必の故意」があったと判断しているという。大使は80針を縫ったという。

 取り調べに対して金容疑者は、「南北の和解ムードを妨げる米韓合同軍事演習に抗議するため」などと話しているという。しかしこの主張は北朝鮮の主張に極めて近い。今後の調査次第ですが、韓国には北朝鮮シンパが一杯いる。その意味では、手抜き警備の中では今後もこの手の事件は繰り返し起きるような気がする。韓国は不安定な国ですから。

15:28
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