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2015
07/31
Fri

参加する方がおかしいでしょう

day by day
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 (12:05)今日読んだ中では、このWSJの記事が面白い。中国が9月3日に天安門広場で予定している第二次世界大戦戦勝パレードに出席するのかどうか、一部の先進国の首脳は悩んでいるという記事。

 この記事によると、今現在で「出席します」と言っているのはロシアのプーチン大統領と旧ワルシャワ条約機構加盟国の一部首脳だけ。中国は各国の軍人にも参加を呼びかけているが、これに呼応しているのはロシアとモンゴルのみ、と。

 なぜ悩むのかは明確です。中国は第二次世界大戦での「戦勝国」であり、それに相応した扱いを受けたい。それには「戦勝パレード」を開催するのが良い。各国にリマインドできますから。その中国の意図が分かっているので、「出席せず」とすれば、中国の心証が悪くなる。これは中国を自国経済(企業)にとってのマーケットとみている国にとっては避けたい。

 しかし各国にはそれに素直に応じられない理由がある。出席すれば南シナ海で「力による外交」を展開している中国にお墨付きを与えることになる。また東シナ海で対立関係にある日本を刺激することになる。さあどうする、という訳です。

 この記事が面白いのは、中国が一応招待状を送った国に「この日までにご返答を」と提示している日が「今日」らしい。つまり金曜日。しかも既に招待状を送った先、送ってない先がこの記事には書いてあって、イギリス、フランスなどには送っているが、ドイツのメルケル首相、アメリカなどには送ってない、というのです。

 メルケル首相はロシアが5月9日に開催した戦勝パレードには出席しなかったが、その翌日にロシアを訪問して、ロシアとの微妙な距離を保ちながら、しかしプーチンとの関係を維持した。しかしこのロシアのパレードもクリミア併合の直後で海外からの参加者は少なかった。

 中国はその二の舞(海外からの参加者少数)を避けたがっているようだが、今のところ「その二の舞」の可能性が高い。キャメロン当たりが「行く」と言い出しそうだが、今回はそうはならないかな。あまりにもアメリカへの反旗の意味合いが強くなる。

 ま、今日が一応の期限らしいので、「どの国が」と注目したい。もっとも安倍首相も招待されていて、どうするのか。

12:20
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