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2016
06/17
Fri

恐怖を煽った政治の結末 ?

day by day

 (05:20)悲惨な事件だな........と思う。まだ起きたときの状況、背後に何があるのか、そして犯人の男の思想、背後関係などは、はっきり分からない。しかし「対立を煽った政治家にも責任の一端があるのかもしれない」と思った

 イギリスでEU残留派の最大野党・労働党の女性下院議員ジョー・コックス氏(41)が路上で男に襲われ、そして死亡した事件だ。地元警察は、52歳の男の身柄を拘束したという。

 まだ調査が行われている状態で、詳しい動機などは分かっていない。地元警察は「単独犯とみている」という。この下院議員は、23日に迫った国民投票で欧州連合(EU)への残留支持派として活動していたという。

 いえね、ずっと心配していたんですよ。イギリスではEUからの離脱、EUへの残留を巡る国民投票を一週間後に控えて、テムズ川で互いが接近戦を繰り広げるなど一種の「宗教論争」のような風景を呈し始めていた

 同じ土俵(英国)に乗っていながら、政治家同士が相手を激しく非難し、相手の主張に沿った結果になると「英国も終わる」「相手の言っていることは嘘だ」とか「英国経済に大打撃」とか「移民が支配する国になる」といった品のない誹謗・中傷が飛び交っていた。人々の神経は逆立っていたと思う。

 スコットランドの独立の是非を巡る投票の際、激しい意見の対立があったが、その後その対立は収まった。「成熟した国民だ」と思っていた。しかし今回はそうはいかなかった。報道によると男はコックス氏を大型の刃物で襲い、取り出した銃で複数回撃ったという。確信的であり、強い敵意を感じる。一部メディアは、男が国粋主義的な言葉、「恐らく"英国第一"のような」言葉を発したと伝えている。

 私がずっと心配していたのは、アメリカのトランプ集会での不慮の事故です。もう既に何回も暴力沙汰が起きている。親トランプ、反トランプ。激しくののしりあい、時に殴り合いを行う。もっとフェイタルな事件が起きてもおかしくない状況にある。

 感覚的に言えば、「政治家が品のない激しい言葉でお互いの陣営を非難すること」は、社会の雰囲気を変える。だから今年のイギリスでのEU離脱・残留を巡る「宗教論争」も、戦後もっとも醜悪になることが確実な米大統領選挙も私は心配していた。

 心配していたことがイギリスでまず起きたことは衝撃です。そういう方向にはない国に見えていたので。まずはこの拘束された男が何者かの調べが第一でしょうが、「相手への敵意」をウリにする政治、政治家の危険性が顕在化した、との認識が必要だと思う。

05:18
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