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2008
02/19
Tue

2008年02月19日(火曜日) 致死率が問題

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 (14:56)月曜日は、久しぶりに2006年のインド取材のメンバーであるドヴァルと林の両氏と会食。結構定期的にやっていて、相変わらず面白かったのですが、一つの話題が特に興味深かった。それは新型インフルエンザに関する話です。

 鳥インフルエンザの人間への感染はインドネシアを中心にベトナム、中国などに広まっていて、そのうちいくつかは「人ー人」の感染となっていますが、それらはまだ「他人ー他人」のパンデミック状態にはなっていない。しかし鳥インフルエンザの人間への伝染はインドなどでも広がり、それがいつか世界的な感染に爆発する恐れがある、と心配されている。

 三人で話していて発見だったのは、林さんがこの問題については以前から取材していて非常に詳しかったこと。私もエボラが出てきたときに、本を読んでいろいろ調べて経緯がある。で、どういう状態になったら「パンデミック」が起こるのかが話題になって、三人の意見が一致したことがある。

 それはこうした病気が爆発的に拡大するのは、「致死率が低下したときが危ない」ということでした。エボラがそうですが、あまりにも致死率が高いと言うことは、ウィルスが取り付いた対象が直ちに生命を失うと言うことですから、ウィルスにとっては感染の媒体を失うことを意味する。だとすると、それはパンデミックにならない。

 報道によると新型インフルエンザの致死率も今は70%とか非常に高い。これではウィルスは媒介を失ってしまう。爆発的な感染にはならないのです。で意見が一致したのは、「致死率が低下したときが危ない」という点です。人類を襲った前回の大規模インフルエンザ感染であるスペイン風邪の致死率は2%だった。

 この「2%」を根拠に新型インフルエンザがパンデミック状態になったケースでは、日本では64万人が死ぬという机上の想定になっている。70%の致死率というのは高すぎるのです。だから問題はいつ「致死率が下がるか」です。

 林さんによると、エボラはもうあまり先進国では議論の対象になっていないのですが、実は非常に懸念すべきことに「致死率が下がってきている」というのです。私が以前調べて時には80%ちかかった。今はそれが50%程度に低下してきている、というのです。これは逆に懸念すべきことなのです。

 新型インフルエンザでは、「日本での死者は200万人」という説もある。まあいろいろな回避方法があるようですが、一番良いのは「2ヶ月家に籠城すること」らしい。その時経済活動に何が起こるのかは今から検討しておく必要がある。日本はどこまで行っているのやら。

 アメリカではワクチンの接種順番まで議論になっているということは、以前に書きました。私もNHKの番組で知ったのですが。まあ、そういう議論を早めにしておく必要があるんでしょうね。

 久しぶりに開花亭で食事をして、あとは二軒ほど回って終わり。気がついたら日付が変わっていました。うーん、今年はまたインドに行きたい。

15:10
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