(14:34)自動縦列駐車技術は「完成品」だが、「曲がりくねった首都高の高速自動運転の技術レベルはまだまだ安心できない」という印象を持ちました。自動運転がウリのテスラ車について。
先日「テスラにも乗りたい」とこのコーナーで書きました。それもあったし、「この際仕上げだ」と思って様々なタイプの駆動力を持つ車に乗るシリーズ(私にとっての)の最後として、まだ一度も乗ったことがないテスラの「S」に今日乗ってみたのです。蓄電分を駆動力とする完全電気自動車。予約して。午前10時から一時間ほど。伊藤忠の前スタート、戻りで。
それはルールなんでしょうが、最初テスラ社員のKさんが「伊藤忠前出発→青三左折→西麻布通過→天現寺左折」まで5分ほどお手本運転。いろいろな話をしながら。そこで運転手交代で私が運転席に座り、「天現寺の高速入り口から入って霞ヶ関通過→新宿方面ルート→そして外苑出口出→絵画館前の銀杏並木→右折→帰着」という道程。
そのプロセスの中でテスラのウリである「自動運転」と「自動縦列駐車」を私自身が体験するという行程。面白かったな。私自身は「i3」に乗った後なので、それやMIRAIとの比較をと思ったのですが、テスラらしい上記二つのテクを体験できた。その話はあとで書くとして、今頭に残っている機能や印象を列記すると以下の通りです。
などでしょうか。さて、「自動運転」と「自動縦列駐車」です。まず後者。素早い。一度お台場で見た日本のメーカーの自動縦列駐車はとってもゆっくりしていて「使い物にならんな」と思ったのですが、「S」のそれは十分素早かった。
銀杏並木通りでスペースを見付けて前の車(たまたまタクシーでした)の横に付けて。その段階でバックが示され「駐車スペース」と出てきて、開始を押すとさっと後退して、ピシッとそのスペースにはまり、そして少し前進して終わり。ナイス。これはいい。使える。
次に「自動運転」。Kさんに「やってみますか」と言われたので、「いきましょう」と霞のトンネルに入る前からハンドル左下の自動運転コントローラーを二度引いて開始。あらら、自動的に設定速度に到達し、その後も結構順調。しかし私の気持ちは不安。だって初めてですから。自動運転は。
「本当に首都高は狭くて曲がりくねっているのでなかなか難しいのですが...」と。「今それを言うかな」と私は思ったのですが、実際に右手にニューオータニを見て下りの左カーブの時(隣に車はいなかった)に、ちょっと車体の右の頭が車線を出るくらいに微妙に振れた。
「あら、振れたね」と私が言ったら、「そうですね。首都高はちょっと狭いですから....」と。多分右サイドに車がいなかったからだと思うが、車線頼りの自動運転も場所を選ばねば.....と。しかし全体的にはスムーズだし、切れも良いし。「、まずまずかな」と。
K君は名古屋に営業でテスラ車で行くことがあるらしいが、「東名、新東名だと本当に楽なんですよ」と。そうでしょうね。首都高のあの入り組んだ道、分岐が山ほどある道に比べて動脈的高速道路はよく出来ていますから。
しかし私自身が思ったのは、「まだまかせられんやろ」ということ。心理的にも実際的にも。自動運転ぶっかけて動画見ていた奴の気が知れない。まだまだ完成には遠いと思いましたし、一口で「自動運転」と言っても、各社各様で、各社の自動運転車でも車種によって違うし、同じ車種でもOSのバージョンでまた違う......という点が重要。今は各様で統一されていない。
だから、「自分は自動運転に慣れている」というドライバーがいたらそれは思い違いだと思う。それは正確には「自分が乗っている車種の同一OSの自動運転には慣れている」に過ぎない、という点。ま、いろいろ勉強になりました。