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2016
11/04
Fri

北の画策が心配だ......

day by day
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 (14:50)朴大統領の談話読み上げをテレビで見て(NHK総合がライブでやっていました)、そしてその後も少し考えて、「結局朴大統領は任期満了を待たずに辞めることになるだろう」と思いました。私の勝手な分析ですが。その辞任時期は、多分半年以内だと思う。

 今朝書いたように「検察の捜査を受け入れる」ということは、朴大統領が犯罪と背中合わせ、または同体になり「言い逃れ不可」の状態になることを意味する。韓国の大統領職に就く人間として検察の捜査の対象になるのは初めて。

 どこで聞き取り捜査を受けるのか。検察に大統領府に来て貰うのか、それとも自ら検察庁に赴くのか。いずれにせよ大騒ぎになる。その上で彼女は談話で、「捜査で過ちが明らかになれば私も全ての責任を取る覚悟ができている」と述べた。この言葉は重い。

 私はもし朴大統領が辞任を免れるとしたら、それは「国民の同情」だろうと思っていた。野党が辞任を迫り切れていないのも、それが読めないからだ。野党には過去(盧武鉉時代)に手痛い失敗がある。しかし今朝韓国の新聞を読んでいたら、「韓国ギャラップが4日発表した世論調査結果(1~3日実施)によると、朴槿恵大統領の支持率は5%になった」とあった。これは衝撃的でしょう。

 この支持率は、同社が1988年に調査を開始して以来最低という。もっと重要なのは世代別の支持率の分布です。朝鮮日報によると「世代別に見ると、20代の支持率は1%、30代が1%、40代が3%、50代が3%、60代以上が13%」ということらしい。

 これは衝撃的です。要するにこれから韓国を担う人にはもう全く信頼・信用されていない、ということ。この中で大統領職を続けるのは無理です。また「いくら何でも、朴さんが可愛そうだ」という声は広がりそうもない。

 次に「遂に相談する人が一人もいなくなった」という現実。俄には信じられないが、「朴大統領は自分では何も決められない人」という見方は確立したものになっている。何か重要な事を決めるときも「電話をして誰かと相談していた」という証言が多い。それがチェ・スンシル氏(逮捕済み)なのか、それとも「3人組」と言われる彼女を長く支えた秘書団なのかは不明だ。

 しかしチェ氏は逮捕された状態になり、3人組は皆クビを切られた。かつその内の何人かは逮捕状が既に執行されたか、発行済みの状態になっている。そして側近だった彼等が知っていることを話す、しばしば朴大統領に不利な証言を平気でする、という状態が生まれている。

 ということは、朴大統領は追い込まれた上に機能不全(大統領としての)になる可能性が極めて高い。内外の情勢は「政治の空白を許さない....」とは政治家が辞任を避けるためにしばしば使う言葉ですが、今の客観的情勢は「彼女が大統領でいるので、韓国の政治が進まない」という状況が直ぐに生まれると考えられる。皆がそれに気がつく。まもなく。

 では次は誰か、が重要です。潘基文分国連事務総長ではない。なぜなら彼は総長としての任期が今年末まで残っている。かつ確か1年間は公職に就けない不文律だったと思う。とすると朴さんが早期に辞めると、彼が次期韓国大統領になるのは難しい。彼の支持率も下がり気味だ。

 残る人物で今下馬評に上っているのは、二人の元代表だ。一人は文在寅(ブン・ジェイン)共に民主党前代表、もう一人は安哲秀(アン・チョルス)国民の党元共同代表。このうち後者は「次の大統領選挙には出る」との姿勢を示している。前者については今までもいろいろ問題が指摘されている。

 むろん突然彗星のごとく出現する人物がいるかも知れない。しかし確実なことは、韓国は朴さんが残ると意地を張って残っても(韓国の大統領は内乱罪以外では起訴されない)、辞任しても混乱は続くと言うことだ。多分北朝鮮は何かを画策する。それが心配だ。

14:37
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