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2017
02/04
Sat

マティスは「安定勢力」だと思う

day by day
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 (15:50)多分こうです。マティス国防長官はなぜ自ら望んで日本に来たのか。それは、「同盟国とはこう付き合うんですよ」とトランプ新大統領に教えるために来た...........。

 そもそも日本のマスコミのマティス国防長官に対する認識は間違っていると思う。直ぐに「狂犬」と書く。確かにトランプ大統領も彼の指名を発表したときに「Mad Dog」と言っていたから、日本の新聞がおもしろがって繰り返しそう書きたい気持ちは分かる。しかし彼の本質はそこにはない。

 議会でのマティス国防長官の指名承認はほぼ全会一致です。民主党のほとんどの議員も賛成した。ティラーソン国務長官がギリギリの承認だったのに比べて非常に「誰もがその力を認めている」感が強い。

 それは軍人経験のないトランプ大統領に比して、彼は実戦経験が豊かだし、戦略にも、同盟関係にも非常に優れた、安定した感覚を持っているからだと思う。読書家でもある。故にアメリカ軍関係者の中でも彼を尊敬する人は非常に多いと聞く。だから民主党の議員でも彼に反対する人はほぼいなかった。

 日本のマスコミのもう一つの関心は、「日本は基地負担の増額を求められるのではないか」との被害妄想的な発想です。私は金曜日の放送でも、「彼が日本に負担増額を求めることはないのではないか」との見方を示しておいた。

 それはトランプ大統領が「なぜ100%ではないのか」といった素人丸出しのことを言っているので、その尻馬に乗ったようなことをマティス長官が言ったら、「アメリカの同盟感を問われると考えるだろう」と思ったからです。

 驚くことにマティス長官は土曜日の記者会見で記者の質問に対して、「日本はコスト負担のモデルだ。日米の経費分担は他の(同盟)国での手本となる」とさえ述べたという。

 アメリカでトランプ大統領がこれをどう聴いたか知らないが、長年の同盟国であるオーストラリアの首相を罵倒するような大統領が、感じてくれるところがあれば幸いだ。マティス長官は意図を持って日本で発言している。

 ということはこうです。「もし仮にトランプが国防長官のマティスを切るような事態が起きれば、それは本当に世界も、そしてアメリカも危ない」ということだと思う。同長官と混乱したホワイトハウスの間には、人事を巡って緊張関係もあると言われる。だから心配です。

 さっき読んだニューヨーク・タイムズには「Trump's First Weeks Leave Washington― and the White House Staff―Panting」という記事があって、実際の所、日本で見ていてもめちゃめちゃだ。そりゃ息も切れる。

 だからトランプ大統領はスタッフにこう命じたという。「Reince Priebus was chief of staff, and aides shouldn't circumvent him, Mr. Trump told his staff. Steve Bannon was chief strategist and shouldn't veer too far into foreign policy. Senior adviser Kellyanne Conway, his campaign manager, would shift her focus to communications.」

 バノンが外交に口を出さず、コンウェーが発言をコミュニケーションに絞る。当たり前ですが、最初の第一歩でしょう。マティスが切られてバノンが今より要職に就く、というのが最悪のシナリオです。

 今のトランプ政権では、明らかにマティス国防長官は「安定勢力」として存在する

16:50
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