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2017
03/18
Sat

双方に先制攻撃の可能性

day by day
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 (17:32)うーん、このU.S. Says Military Strike Is Among Its North Korea Optionsという記事などを読むと、ティラーソンの中国訪問が極めて重要になってきた、と思う。対北朝鮮でも、そして米中関係の今後にとっても。

 「(北朝鮮との)直接交渉はしない。オプションの中には"the option of a pre-emptive strike"が入っている」ということは、要するに「話し合いをせずに先制攻撃の可能性あり」ということですから。中国は「それはやめて」というでしょう。

 なので、ティラーソンの中国の習近平や王毅外相との話し合いは極めて「緊張するもの」になる可能性がある。今の予定では4月の6日、7日くらいに習近平が訪米して...トランプのフロリダの別荘で会談....という予定だが、「それどころ」ではなくなる可能性がある。

 アメリカが「軍事オプションも」と言っている中では、北朝鮮も黙ってはいないでしょう。北朝鮮の核、ミサイルの繰り返しは、「振り向いて話し合って欲しい。体制を安堵して欲しい」ということなので、「(アメリカに)話はしない」と言われたら、別のルートを選ばざるを得なくなる。その中では北朝鮮のサイドにも「先制攻撃」がオプションになる。

 北朝鮮の先制攻撃は「国家の消滅」を覚悟してのこととなるが、「ない」とは言い切れない。なので、するつもりもなく「(アメリカが)先制攻撃も」と言い続けるのはリスクです。だから多分、「リスクを覚悟して言っている」のだと思う。

 朝日新聞の記事によるとティラーソンは、「韓国の面会申請を次々却下」したそうな。韓国サイドは「尹炳世(ユンビョンセ)外相主催の夕食会や洪容杓(ホンヨンピョ)統一相との会談を打診したものの、多忙を理由に全て断られた」そうな。

 韓国サイドは「大統領が罷免(ひめん)された政権に用はないということか」(政府関係者 朝日新聞の報道)とひがんでいるらしいが、そういうレベルの話では多分ない。それはアメリカサイド、ティラーソンサイドに「対中国の話の中で、結構緊張する場面があり、その対応をどうするか」をワシントンの国務省やホワイトハウスと話し合っている、と考えるのが自然だ。

 恐らく先を読むその一つの目安は、「習近平の訪米の日程が決まり発表されるのか」だ。それが決まれば、「専制的な軍事オプション」の実行は少し先になる。中国は恐らく「俺たちだけに頼るな。少し北朝鮮と話をしたら」と言うだろう。

 しかしティラーソンやトランプが金正恩と話をするとはとても思えない。ということは、「話をせずに、the option of a pre-emptive strike」を実施に移す可能性があると言うことだ。

 「軍事作戦」となれば、斬首と核・ミサイル施設破壊が主な狙いになる。問題は、1000門と言われている「ソウルに向けられた大砲」をどう無力化するか。多分デジタル経由は無理です。なので、軍事オプションの選択は韓国の同意が必要になる。ソウル(38 度線に近い)は火の海になるので。臨時政府でそれが出来るのか。

 しかし逆に言えば文在寅が大統領になった韓国は、北朝鮮への軍事オプションをokする可能性は少ない。なので、「やるならあと50数日の間」ということになる。この辺は微妙だな。ティラーソンもトランプも言ってみれば「新人」。何を考えているのかを推測するのはなかなか難しい。

 日本もミサイル防衛をしっかりしないと。北朝鮮は何をするか分からない。

18:16
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