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2017
04/24
Mon

叔母と甥の欧州政治 ?

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 (09:30)「叔母と甥の欧州政治か........」と一瞬思いました。だってマクロンは39才。メルケルは63才。24の年齢差だから「叔母と甥」の関係は十分成り立つ。

 むろん時期尚早の発想ですよ。エマニュエル・マクロンがフランスの大統領選挙一次投票に勝ち残っただけ。相手はマリーヌ・ルペン。しかしこの記事が正しいと仮定すれば、マクロンが決戦投票でも勝つ。さっき見たフランスのテレビでは、一次投票後に世論調査が二人の候補に対する投票行動を聞いたら、「マクロン62%ー38%ルペン」だったそうな。あまり事前と事後で変わっていない。

 むろん選挙は水物。5月3日にある二人によるテレビ討論など、情勢を大きく動かす事柄があるかも知れない。ただし敗北を認めたフィヨン候補と社会党の候補だったアモン氏は、敗戦の弁の中で決戦投票ではマクロン候補を支持するよう支持者に訴えた。

 備忘のために書いておくと、開票率96%の段階で各候補の得票率は

 マクロン   23.9
 ルペン    21.4
 フィヨン   19.9
 メランション 19.6
 アモン     6.3
 いずれにせよ、これまでフランスの政界を担ってきた社会党と共和党の候補は決戦投票には残らなかった。イギリスやフランスのテレビが「驚き」と表現しているのはこの点だが、これは世界的な現象でしょう。既得政治組織への不満。

 なにせ議院内閣制ではなく「国民の直接選挙」ですから、今回の仏選挙のように「マクロンが突然大統領に一番近くなる」ということが起きる。日本はトップに到達する前に2段階あるから、こうはいかない。

 もっとも日本でもある意味政党離れは現象として見られる。民進党や社会党の不振がそれを示している。でも驚きは「フランスの大統領選挙では世論調査結果がほぼ当たった」ということか。

 私にとっての今回の選挙での全体的な驚きは、スキャンダルまみれのフィヨンが頑張ったこと。メランションが言われたほどブームには乗っていなかったこと。社会党のアモンがなすすべもなく、予想通り負けたことかな。

 それにしてもマクロンが勝利宣言の際の記者会見で、選挙戦の最中には見せなかった「ちょっと不安そうな顔」を見せたことが面白いと思いました。トランプの当選直後にちょっと似て。彼は39才。奥さんは20才以上歳が上。かつての彼自身の学校の先生だそうだ。当選直後なので、「改めて思うと大統領職は重い」と考えているのかも知れない。

 多分彼は叔母ほどの年齢差のメルケルさんにいろいろ教えて貰わねばならないでしょう。あ、今気がついたが彼の奥さんはメルケル世代。じゃ上の人に何か教わるのは慣れているのかも.......

10:32
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