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2017
11/10
Fri

価値に対する考えが希薄 ?

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 (05:55)「へえ」という話題が二つほど。「米国抜きTPP、大筋合意 11カ国で早期発効へ」はまだ「大筋」なので今後もめることもあると思う。しかし大筋でも合意に漕ぎ着けたことがやや驚き。

 ま、「アメリカが抜けただけで崩壊と言われるのは嫌」というのが11カ国にしてみれば本音だったのかも。「そんなにアメリカ次第じゃないですよ。しかもトランプさんのアメリカ次第では....」と。

 なかなか難しいと思っていたのは、ベトナムなど東南アジアの国にとってTPPに参加する最大のメリットは「アメリカという大きな市場へのアクセス」だったが、そのアメリカがTPPから離脱した。TPPに参加する大きな誘因が一つ欠落した。

 なので、「ちょっと紛糾するかな」と思ったのですが、最後の最後にいろいろあったらしいが、「大筋合意」には到達した。アメリカは「2国間交渉」を推進しているのですが、ルールは包括的でシンプルな方が良い。だから多国間交渉です。さて、アメリカがしばらくしてどう出るのか。

 もう一つは安倍首相と中国2首脳との相次ぐ会談。11日に習主席と会談し、その後13日には李首相と会談するらしい。習近平さんとの会談はベトナムで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議などにあわせたもの。

 李克強首相との会談は、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議の開催地フィリピンで。今回の共産党大会を経て、この二人の中国首脳の力関係は大きくlopsidedになってしまったが、相次いでの主席と首相との会談には、それ自体にメッセージがある。

 中国は最近韓国との関係も修復した。対日でどのような姿勢を見せてくるかと思ったら、安倍政権始まって以来の相次いでの会談。日中間には依然として懸案が多いが、多分中国が欲しいのは日本の技術や資本でしょう。

 トランプ大統領は中国の対米大幅貿易黒字が生まれている責任は、「歴代のアメリカの政権にある」ととんでも発言。これには習近平さんも苦笑いしていた。おまけに今の中国の共産党一党独裁体制をたたえるような発言も。

 中国の2首脳と会談しても、安倍さんにはそのような態度はとって欲しくないし、むろんしないでしょう。そういう意味では、日本の首相の方がトランプ氏よりもはるかに思想的には安定している。

 トランプさんは「大切にしなければならない価値」に関する考えは希薄なように見える。

04:14
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