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2017
12/02
Sat

トランプに迫る捜査の手

day by day

 (01:55)多少誤解されたが、今後の展開を見る上ではでかい報道です。急展開の可能性もある。株(ニューヨークのダウ平均)が一時的に300ドル下げた。アメリカのABCテレビが「 Donald Trump directed him to make contact with the Russians」と伝えたため。

 「him」とは誰かというと、マイケル・フリンです。モラー米特別検察官は1日、昨年の大統領選挙に関連したロシアゲート(ロシアによる米大統領選挙干渉疑惑)に関して、同氏の訴追を明らかにした。

 ABCの報道はそれに関連したもの。フリン氏は、トランプが最初に選んだ国家安全保障問題担当大統領補佐官。その後ロシアとの接触などに関してペンス副大統領にウソをついていたことがばれて解任されていた。そしてその後はモラー特別捜査官の最大の捜査対象になっていた。今回の訴追は「FBIにウソをついた」というもの。

 CNBC(マーケット関係者の注目度が高い)などがこのABC報道を最初どう伝えたかというと、「Stocks fall on report that Michael Flynn was directed by Trump to talk to Russians」というCNBC記事の見出しで分かる通り、「フリンはトランプに命じられてロシアと接触した」となった。これは株価に響く大問題です。ロシア疑惑に直接トランプ大統領が関与しているとも思えるので。弾劾も頭をよぎる。

 しかし私も急いでABCのサイトに行ってみたら、その最初の文章は赤字で「Flynn prepared to testify that Trump directed him to make contact with the Russians, originally about fighting Syria: Confidant」となっていた。

 これだとニュアンスがかなり違う。「当初はシリアでの戦闘に関連して.....」と限定条件が付いている。ある意味一方の当事者であるロシアにシリアの状況に関して「じゃフリン、ロシアに接触してみろ」とトランプが言ったとしても納得出来る気がする。「自分が大統領になるためにロシアに何かしてもらえ........」というのとはかなり違う。

 なのでその後はニューヨークの株は安値より戻していて、私がこの文章を書いている時点では-130ドルくらいになっている。しかしABCの記事(多分ベースはテレビ報道です)を見ると、興味深い点がいくつもある。文章はここにありますが、重要なのは「フリンは全部特別検察官にしゃべる気持ちになっている」ということです

 そこから何が飛び出すのか。トランプ弾劾に繋がるような話が出てくるのか。この記事には「A close confidant told ABC News that Flynn felt abandoned by Trump in recent weeks, and told friends about the decision to make the plea deal within the last 24 hours as he grew increasingly concerned about crippling legal costs he would face if he continued to contest the charges.」という部分がある。

 つまり今のフリン氏は「トランプ大統領に見捨てられた....」と感じていて、積み重なる訴訟費用の問題もあり、特別検察官に「full cooperation」する気持ちになっている.....と。そこから何が飛び出してくるのか。

 まだ先行きは不明という部分がある。株が大きく落ちたのは早とちりの面もあるし、さらには前日大きく上げた後の調整の部分もある。そうであるにしても「マーケットがあまり懸念してこなかった"トランプ大統領の先行き"に関しても再び懸念が出てきた」ということが言えそうだ。

 問題はシリア問題以外に、自分の"当選"に関してトランプ大統領がマイケル・フリンに何か指示を出していないか.......などだと思う。

03:05
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