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2008
06/24
Tue

2008年06月24日(火曜日) 猛毒大国

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 (23:02)何を思ったのか、そのタクシーの運転手さんが突然私に話しかけてきたのです。彼の主張はこうです。 

「どうしてですかね。女性のお客さんは、必ず目的地に着いてタクシーが止まってからやおらおサイフをバッグから取り出し、その上で財布を開け、代金を支払うのです。着いてから財布を開けるので時間がかかる。これが耐えられないのです。対して、男の方は大部分のケースでは目的地が近づくともうおサイフを出しておられる。そしてお金を用意する。どうしてこんな差があるんでしょうか......」

 と。うーん、まあそう言われても、私にも何とも言えない。しかし、私の目の前でタクシーが止まったケースにおいて、確かに大部分の女性はタクシーが止まってから慌ててハンドバックからおサイフを出して、それから小銭入れを出して支払いをしている。どうしてなんでしょうか。

 自分の事を考えてみると、目的地が接近するともう大体お金の用意をしますね。必要な枚数の千円札と、それに小銭の手持ちを計算してポッケが軽くなるように組み立てる。タクシーの運転手さんに言わせると、男は私のような人が多いそうで。それは、男は直ぐにタクシーから出て、次のことをやりたいため ?

 新幹線の中で本を一冊読みました。『「猛毒大国」中国を行く』というのです。ははは、安いからと言って中国製の食品を食べている人、漢方薬は体によいといって中国製に依存している人は是非ご一読を。

 私も中国には何回も行っているので、「まあそうなんだろうな」と思う事が一杯ある。またそれを傍証するような事件が一杯起きている。ギョーザ事件も何ら真相は解明されていない。ダンボールの肉まんの事件も、その後いっさい報道はない。「偽卵」というのが私には衝撃的でした。

 この本を読んでいると、中国の体制転換は格差というよりももっと人間の基本的人権である環境のような問題が契機になる可能性がある、とも思えてくる。この本にも書いてあるように、中国の支配構造は共産党を頂点としながらも、地方では地方官吏、宗族、黒社会など実に複層的になっているようで、今後どうなるか分からない点が多いのですが、この酷さは中国の人々でさえももう耐えられないだろう、という気がする。

 中国の食品の汚染が広範にわたっていることは分かったとして、なぜそれがなくならないかでしょうが、それはやはり子細なことには興味がない共産党という組織の欠陥でしょう。問題が大きくなってからしか、表面的な対応しかしない。とにかく掲げている目標は、現実からえらく乖離していても、とにかくでかい。大の前では小はあまり気にならない、ということでしょう。

 次の一冊は「大名屋敷の謎」と決めているのですが、これも面白そうな本です。

23:30
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