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2008
08/17
Sun

2008年08月17日(日曜日) 監督の思い

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 (09:35)昨日の日本が負けた日韓戦を見ながら、「星野監督というのは”思い”が強い人だな」「その思いの強さが、日本チームの命運を決めるかも知れない」と思いました。

 星野さんの思いは、まずは上原と新井に対する思いです。「抑えは上原」「日本の4番は新井」と決めて、決してそれを変えようとはしない。新井は最初の2戦で結果が出なかった。それを使い続けてこの2試合は結果が出ている。しかしどこか顔に生気がない。

 上原は第三戦の台湾戦で6-1の段階で登板して、三人を切って取った。しかし5点の点差なので、私は復調かどうかはまだわからない、という印象です。本当に接戦の状態、つまり1点差のような段階で登板したらどうかは、最近の彼の日本での成績を考えると不安がある。二人が監督の「思い」をプラスに出来ればいいのですが。

 プロ野球に詳しい人の話を聞くと、「なぜ藤川を抑えにしないのか」というと、「藤川は直球勝負で出会い頭がある」「上原は微妙なところで球の出し入れが出来る」という違いがあるそうだ。しかしこの二人は昨日の試合で使えたはずなのに、星野さんは使わなかった。

 なぜ使わなかったのか。星野さんは自分が燃える投手だったこともあってか、「投手に対する思い」「投手はこうあるべきだ」という観念が強いように思う。ご自分でも試合後に言っていたが、新井のツーランで2点リードした直後に和田が最初の打者を四球にした段階では、17日に試合がないだけにピッチャーを潤沢に使うべきだった。

 にもかかわらず、多分星野さんの気持ちの中では、「投手だったらこのくらいのピンチを乗り切らなきゃ」という思いが潜在的にあったのではないか。「和田、頑張れ」「頑張って当然」と。だから続投させた。HRを打たれても投げさせた。韓国の監督については私は知らないが、あの日の投手の交代手順を見ていて「彼が日本の監督なら和田をあそこで代えただろう」と思った。

 岩瀬に対する姿勢にも「あるべき投手の姿に対する思い」があったのではないか。教え子の岩瀬に対する思いもあった。「なにをしているんだ」と。野手があれだけ酷い守備をしたら、投手も代えたやらないと。

 予選リーグは3敗まで出来るんでしたっけ。しかしもう2敗した。私は乗り切れると思っているが、4戦全勝のキューバや韓国に比べて、日本はまだ戦力がばらついている印象がする。星野さんの「思い」にチームが一丸となっていない。星野、山本、田淵という仲良し同期チームがどうこの苦境を抜け出すか。

 星野さんは、「思い」故に人気がある。その人気故に監督になった。しかし星野さんの過去を見ると、思いが先で勝負感がやや狂ったのではないかと思える局面が日本シリーズでもあったような記憶がある。名監督はしばしば人気はないが冷酷で、その判断力で勝った。

 星野さんの「思い」でチームが一丸になれば日本はまだ進める。今のバラバラ状態では厳しい。17日の休みに星野監督もチームもどう日韓戦の敗北を総括するのか。そこに今後に日本の野球チームの運命がかかっているような気がする。

10:03
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