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2009
02/02
Mon

2009年02月02日(月曜日) モンゴルの現状

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 (23:48)懐かしい人からメールが返ってきました。2007年の9月にモンゴルに行ったのですが、その時のガイドさんのメグちゃんから。今のモンゴルの置かれている状況が良く分かるメールでした。

 もともとは私がメールした。「山と渓谷」(2008年5月号)に、「佐伯一麦のモンゴル紀行 天高く、草の大河 佐伯一麦=文 青柳健二=写真」という文章が載ったことがきっかけ。それを私と一緒にモンゴルに行った仲間の一人がちょっと「delayed」でしたが気付いて、先週金曜日の鍋会にもってきてくれた。

 私はメグちゃんが日本に来た時にご接待したこともあって懐かしかったので「元気そうですね」というメールを送ったら、彼女から以下のようなメールが返ってきた。生々しいメールです。朝青龍や白鵬の故郷で何が起きているか、我々が余り知らない事実が述べられている。

 伊藤さん、お久しぶりです。お元気ですか?

 私は元気です。山と渓谷は、2007年の8月に佐伯さんたちが来られて、2008年の5月項に出版されましたよ。それでしょう?

 私は2月下旬に日本行く予定でしたが、経済危機というのがモンゴルですごく厳しく影響して、円が高くなっていますから、どうしようかな、やめようかなと思っております。

 モンゴルの取引銀行ANODが12月に潰れそうになって、国が入ってちょっと個人の預金を出せる状態になったけど、次々いろんな銀行が調子悪くなって、ローンなどいろんなお金を出せなくなって、不動産や動産、自動車から始め、洋服も売れなくなって、モンゴル全体現金なくなって来てます。

 世界で家畜の生製品、カシミアなどが安くなりましたから遊牧民もお金無くなっています。モンゴルの大きな銀行HAANがモンゴル全国、各町、各市に支店があるので、田舎の遊牧民が家畜を担保にして借りたお金を返せなくななって、返そうとして家畜を肉にしても安い、売れない状況です。

 モンゴルの遊牧民にとって冬がとっても厳しい季節で、特に今年の1月に雪が沢山降って、30-50センチ積もって、羊と山羊が雪の下の枯れ草を食べれなくなって死んでいるそうです。ウランバートルでも、12月のドルが1200ツグリクだったのが現在1460、円10ツグリクだったのが16ツグリク、韓国WONも中国通貨もすごく高くなったから、モンゴルでの商品、食べ物がほとんど輸入だから、すごく値上がりしました。

 それで高いから買わない、買わないなら営業者がこまる、こんな状態です。伊藤さんごめんね、暗いのをばかり書いたけどモンゴル現状です。伊藤さんに面白いかなとおもって。。。

 生々しいレポートでしょう。アメリカが引き起こした経済危機の深度は相当深い。日本のテレビにもモンゴルは結構登場するけど、こういうリーマン以降のレポートはなかなかない。彼女自身も2009年、2010年に計画したことが出来なくなって大変だったようですが、それにめげず新たに企画していることがあるようで、逞しく感じました。
23:44
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