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2009
08/21
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2009年08月21日(金曜日) 日本政治にダイナミズム?

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 (06:10)ラジオ番組の為に早起きしていますが、読売新聞のサイトを見たら午前3時03分アップで「民主300議席超す勢い…衆院選情勢調査」という記事がある。明らかにアップを遅らせた独自ダネです。自社の世論調査記事ですから当然ですが。

 木曜日の朝日新聞の朝刊一面トップは「民主、300議席をうかがう勢い」だった。朝日で「うかがう勢い」だったのが、読売では「300議席超す勢い」となっている。情勢は進んでいる。民主大勝の方向に。記事はこうです。

 読売新聞社は30日投票の第45回衆院選を前に18日から20日までの3日間、全国の有権者約11万人を対象に世論調査を行い、全国総支局などの取材を加味して、序盤の情勢を探った。

 民主党は小選挙区選、比例選ともに自民党を圧倒しており、単独で過半数を確保し、300議席を超す勢いだ。(中略)投票態度を明らかにしていない人が、小選挙区選、比例選ともに2割前後。ote>

 朝日では投票態度を明らかにしていない人は「小選挙区で4割、比例区で3割」となっていたから、二つの調査の間では着実に読売新聞の方が「態度表明済み」の人が多いと言うことになっていて、調査結果でも信頼性が高いということになる。なにせ「調査対象」が11万人ですからね。朝日の調査対象の人数は書いてなかった。

 300ね。確か前回の郵政選挙で自民党が取った議席は303だったかな。今回は民主党がそれに近づく、または上回るということになる。絶対安定多数。参議院(民主は単独で過半数を取っていない)があるから連立の必要性は残るが、今の民主党の議席は100ちょっとですから、圧倒的な勝利です。社民などの存在感も薄くなる。仮に300議席になったとして、そこから現職、前職を引いても140人近い初年兵衆議院議員が生まれることになる。郵政選挙の比ではない。さあ彼等をどうする。

 むろん、朝日、読売の記事が断っている通り、「現時点の調査であり、情勢は変わりうる」ということです。しかし、「自民党を一回はパニッシュしたい」という東京都議選で示された有権者の今の雰囲気を考えれば、十分可能性がある。加えてこれは私の印象ですが、「あんなに漢字も読めない人に総理大臣をしていて欲しくない」という雰囲気もあるのかも知れない。つまり麻生ファクターです。

 この大勝は、「マニフェストを実行できなければ責任を取る」と党首が繰り返し訴えている民主党にとってこそリスクでしょう。国民は「あれだけ勝たせたのに実行できないのか」ということになる。私はずっと「次の次の選挙こそ民主党にとって試練」という意見でしたが、次の次にこそ民主党が試されることになる。

 自民、民主以外の政党の議席があまり変わらないとするならば、民主が300を取ると仮定すると、必然的に自民党の議席は100ちょっとということになる。ということは、今の自民党の衆議院議員300人超のうち、200人弱は落ちると言うことになる。凄まじい結果です。自民党はあまりにもの敗北に、民主党に移っても力を持てないから移籍議員はいなくなって、逆に「次はファイト」と団結するかも知れない。それにしても、誰を頭に据えるのか。桝添さん ?

 いずれにしても、「民主300議席、自民議席三分の一に激減」となれば、それは「政治のダイナミズム」と言えなくもない。日本人がオバマ当選の時に羨ましがった「アメリカ政治のダイナミズム」が、日本でも実現することになる。問題は、それをどう生かすかです。

 (以上の文章を書いたあと日経新聞の紙を見たら、読売新聞と同じような世論調査結果が出ていますね。「民主 圧勝の勢い 300議席超が当選圏」と。今まで自民党を支持していた勢力に危機感が強まるのか、諦めが強まるのか。まさか選挙期間中に麻生降ろしが起きるとも思えませんが.....)

05:23
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