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2009
12/28
Mon

2009年12月28日(月曜日) 世界の若者が....

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 (18:56)元旦の夜にラジオ放送され、その後ポッドキャストでリリースされる伊藤 洋一のラウンドアップは面白いですよ。実際に元旦の夜に生で放送するのは近所迷惑(要員が必要ですから)でちょっとできないので、今日の昼に収録したのです。恒例の中国特集で、つい最近も中国に行って北京の-15を経験した柯隆(か・りゅう)さんの話は冴えていた。

 2010年に恐らく中国はGDPで日本を追い抜く。「世界第二位の経済大国」という使い慣れたフレーズを日本人は使えなくなるのです。だからどうということはないのですが、心理的には日中両国にとって大きな変化となる。

 たぶん中国人は自国の力が伸びたことを言葉として実感する。そのとき日中関係はどうなるのか、など話題は豊富です。その一方で、中国では国内矛盾(貧富の差や環境問題など)が高まっている。中国の政治体制も危機に瀕する可能性もある。むろん経済の先行きに関する話題も面白かった。彼の話を聞くと中国に関する思考が明確になる。

 ところで、これは丹野さんに教えていだいたのですが、今発売中の日経サイエンス20年後の自動車という対論記事があって、そこでの話が面白かったらしい。参加者はGMの研究開発・戦略計画担当副社長ラリー・D・バーンズ(Larry D. Burns)、米国トヨタ自動車販売の先進技術車両マネジャーであるビル・ライナート(Bill Reinert)、米国電力中央研究所(EPRI)の電気自動車・エネルギー貯蔵担当理事マーク・S・デュボル(Mark S. Duvall)、テスラ・モーターズ最高技術責任者のJB・ストローベル(JB Straubel)など。

 主な結論は「内燃自動車は改良を続けながら残る」「今のままでは電池の供給に限りが出てしまうだろう」「若者は車に乗っている時もクラウドとつながっていたいので、何らかの対応をしなければ自動車に魅力を感じないだろう」などが話題に上っている。

 これらは面白い指摘です。まだ文章を読んでないのですが、最後のクラウド云々の話は、実は今年の秋ですが、ドイツの部品メーカーに呼ばれて、自動車の話をした時に私自身が強調しておいた点です。英語でやったので結構もどかしい講演だったのですが、そのとき思ったのはどうして自動車業界の人は今の自動車が「退屈な箱」に過ぎないとの一般の人の認識を理解しないのか、という点だった。たぶん業界の人は自動車が好きな人が多くて、「走ることはエキサイティング」と思っているのです。

 しかし私もそうですが、確かに走ること自体も面白いが、普通の道は運転していても退屈です。特に高速道路は。常に同じ作りをしている。その退屈さを紛らわしてくれるツールが車には十分揃っていない。だって携帯メールを安全に見ることもできない。むろん℡に出ることは不可能です。

 私はそもそもケイタイがクラウドを扱えないようだといつかは見捨てられる、という考え方の人間で、それは車も同じ事です。ネット関連の車の機能は本当に遅れている。だってナビの地図なんて自動更新できるはずなのに、今はディーラーに行かないと出来ない。ちょっと時間が経過すると、世の中には自分のナビに掲載されていない道路が多く出来ている、という事態になる。そんな古い世界に居住できないじゃないですか。

 たぶん今まではネット関係の環境を整えようとしても「顧客が付いてこない」というのが理由だったのでしょう。しかしそういう環境は確実に変わってきます。

 今は日本の若者だけが車離れしている。しかし業界が早急に対応しないと世界の若者が....ということになる気もする。

18:44
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