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2010
01/16
Sat

2010年01月16日(土曜日) quanp マニア

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 (22:48)金曜日、昨日ですが、極めて勉強になるミーティングがありました。こちらからの要望を伝え、相手側からは開発の現状を聞き、そして最新機能について説明を受けた。

 何の話しかというと私が好んで使っているクラウドの一つである quanpについて。昨年末だったと思ったのですが、この興味深いソフトウエアの開発チームの方から、「一度機能説明などをさせてください」とメールがあった。私が良く使っていることをネットとか雑誌とかテレビの番組で知ったからだと。

 これは私にとってもラッキーです。quanp は非常に速い速度で使い勝手が良くなっている。しかしその全部をフォローしているわけではない。それを教えてもらえるチャンスをもらえるのは嬉しいことだと思ったのと、使っていると他のソフトに比べて「ここをこうして欲しい」という部分が多々ある。それをお伝えしたかったのです。

 金曜日はリコーさんのquanp の開発チームから二人の方がいらして、夕方から9時前までほとんど4時間くらいもっぱらこのソフトと、その周辺の問題について話しをした。

 私が今使っている典型的なクラウド・サービスは今は三つです。

 dropbox
 quanp
 google document

 上の二つはファイル保存系で、下はファイル作成系。同じ保存系でも dropbox と quanp はかなり違う。上はシンク系(コンピューター間でファイルをシンクロナイズさせる)で、下は非シンク系(単独系)です。この違いは大きい。例えば私は過去 dropbox を使っていて二回大きな失敗をした。それはファイルの移動の時に起きる。

 移動先がUSBなど外部記憶装置の場合は dropbox のフォルダからのファイル移動は drug and drop でも問題ない。しかし例えばデスクトップ上の別のフォルダに移そうとすると、drug and drop では dropbox 内から掴んだフォルダやファイルが消えてしまう。copy and drop しなければならないのですが、いつもやりなれているので全部指定(cont+A)して同じデスクトップ上のバックアップフォルダに掴んで落とそうとする。

 すると恐ろしいことが起きるのです。見る見る dropbox 内のファイル、フォルダが消えて、移動先の別のフォルダの中に移るのです。さらに恐ろしいのは、dropbox はコンピューター間でシンクロしますから、ほぼ同時に同じようにdropbox を使っている別のコンピューターのdropbox 内からもファイルやフォルダが消えるという事態になる。1ギガ以上のファイルやフォルダがあると、これを一回やると修復にえらく時間がかかる。この問題が起きるのは、新しいコンピューターに dropbox に入れたときなど。

 そこで重要なのは非シンク系の保存系ソフトとしての quanp です。ずっとdropbox の中で更新されたファイルがあったら、それが自動的に quanp の指定プレースの中に入ってくれれば良いと思っていた。

 どうやらそれが出来そうなのです。quanp の左下の「設定」を開いて、「自動アップロード設定」で、「登録するフォルダ」と「アップロード先のプレース」を指定すれば、問題は解決しうることが分かった。自動アップロードは15分置きだそうです。ちょっとかかるが、随分な改善です。そうすれば、あまりにもセンシティブな dropbox でファイルやフォルダの扱いを間違えても大きな問題は残らない。quanp に残りますから。

 もっとも quanpの抱える問題の一つは、dropbox に比べた場合の全般的なスピードの遅さです。まず起動に時間がかかる。プレース間を移動するのもちょっとキー操作回数が多すぎる感じがする。しかし私としてはなるべく quanp を私のファイル操作の主な対象としたいのです。なぜなら、dropbox が「最後は信頼できるだろうか」という疑問があるから。

 今回のミーティングで dropbox がアマゾンのサーバーを使っていることを知りました。しかし、要するにベンチャーなわけで、長い営業基盤と信頼感を醸成してきたリコーさんには、特に私のような日本人には信頼感が落ちる面がある。だから dropbox にはこのHPがらみのファイルくらいしか置いていない。であるが故に、 quanp にはdropbox 並みに使い勝手がよいソフトになって欲しいのです。アットランダムに書きますが、今回いろいろなことが出来るようになっていることが分かった。
  1. quanpのプレース内のファイルを、デスクトップ上のソフトウエアアイコンに乗せると(例えば秀丸)、そのままファイルをダウンロードして開くことができること(ただし戻しはオフィス以外は手順がいる)

     

  2. ブラウザやオフィス(2003と2007)には、サービス一覧からadd-in を入れると、直接アップロードが可能になること

     

  3. 「招待」の機能を使うと、別名義のquanp間でプレースの共有が可能で、その共有も編集権を持つ共有と持たない共有があること

     

  4. サイトのアングルの変更、プリント・サービス(宅配)、スライドショーの設定など様々な機能が加わっていること。ファイルのアップロードもいろいろ方法(「送る」もあるし、プレース指定してのフォルダから)がある

     

  5. ケイタイ電話で quanp 内のファイルを見れるようになったこと(quanp mobile)

 などが分かった。しかしまだ私にはやって欲しいことがある。

  1. 第一に、デスクトップ上のフォルダをそのまま drug and drop の形で quanp 上に移動させて、それがそのままプレースになるようにして欲しいし、その逆も可能にして欲しい
  2. MSオフィス以外のソフトウエアに関して、アップロードが可能なようにして欲しい。特にプレースから出したファイルを変更後に簡単にアップロード(戻し)ができるようにして欲しい
  3. FTPの対象に出来るようにして欲しい(これはHPを作っている人間にとって重要です)
  4. 写真のプリントサービスの中で、送付先を富士フイルムがしているように「近くのコンビニ」も入れて欲しい
  5. ipod ナノで撮った動画をquanp の中に入れると、上下がひっくり返ってしまう現象の是正(機種依存的な現象かもしれませんが)

 くらいだったかな。まだあったかもしれないが、その都度連絡することにした。もっともquanpにはちゃんとヘルプデスクがあるので、そちらで対応してもらって良いのですが。

 一つ分かったのは、個人が利用できるクラウドの中では、私が使っている三つはまず典型的なものであって、特にこれより優れたソフトはまだ出ていないということ。リコーさんには、個人向けのクラウドに最初に取り組んでいるのだから、頑張って欲しいし、私がこれだけ便利しているのだから、より多くの人がクラウドを使ってくれたら嬉しいと思うのです。

 それにしても、こういう役に立つミーティングは歓迎だな。勉強になる。勉強と言えば、今週の「世の中進歩堂」は、資源不足の国・日本を救うかもしれないエネルギー資源・メタンハイドレートです。海底を調査している東京大学の松本良教授が出演。日本近海であるお宝を発見。それが“燃える氷”と呼ばれる『メタンハイドレート』。見た目はドライアイスだが、溶けるとメタンガスを発生し燃料になるというもの。

 このメタンハイドレートですが、日本の天然ガス消費量1000年分という膨大な量が日本近海に、しかも手つかずのまま眠っているという。資源の乏しい日本で国産化が期待されている、知られざるエネルギー資源を紹介します。

16:24
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