日々のライブな情報ページ

2017
05/04
Thu

113円に接近....FOMC声明で

day by day
EOF; } ?>

 (04:30)日本時間の4日早朝に発表になったFOMC声明関連での驚きは、「声明がほぼ予想通りだったにもかかわらず、ドル・円相場が112円台に上昇したこと」でしょう。

 私がこの文章を書いている時点のドル・円相場は112円70銭近辺でむしろ113円に近い。ユーロ・円は122円台の半ば。いずれも最近あまり見なかった円安相場となっている。

 声明のミソは第二パラの「The Committee views the slowing in growth during the first quarter as likely to be transitory and continues to expect that, with gradual adjustments in the stance of monetary policy, economic activity will expand at a moderate pace, labor market conditions will strengthen somewhat further, and inflation will stabilize around 2 percent over the medium term. 」です。

 「第一・四半期に見られた成長鈍化は一時的・短期的なもの(transitory)であり、金融政策調整を徐々に行う中で、アメリカの経済活動はまずまずのペースで拡大し、労働市場環境は若干にしても更に改善し、インフレは中期的には2%近傍で安定するだろう」というのが訳だ。

 労働市場環境もインフレ状況も「良くなる」と言っているのだから、FOMCは「今年で3回予定の利上げペースをダウンする理由はない。今回は予定通り見送ったが、イエレン議長の記者会見がある6月には再利上げする」と見るのが自然です。FRBの政策目標は最大限の雇用環境と最適なインフレ率の維持にある。double mandate。

 為替市場でのややドル高移行は、このところの弱い経済指標を見て予想以上に「FOMCはどうするんだろう。景気見通しを弱くするのではないか」と実は考えていたのかも知れない。しかし出たFOMC声明はそうは言わなかった。「そうか、じゃイエレンは予定通り今年は少なくとも3回、もしかしたら4回利上げするかも知れない」と読んだと思われる。それがドル高に繋がった。

 トランプはこのドル高に関して何も言っていない。いつ何時何を言うか不明な大統領だから、マーケットは気にするだろうが、日本が連休中で商いも薄い中でもしかしたら113円台を突っかける可能性がある。

 ドルを買って海外で過ごしている人にとっては朗報だ。輸出企業にも。しかしトランプという不確定要素があるだけに、大幅なドル高はどうだろう。

07:15
EOF; } ?>
ページの先頭へ
twitter
伊藤洋一公式Twitterアカウント

サーチ


カテゴリー


最新の記事

カレンダー

キーワード