はやり第一が投手力でしょう。ベケットのワールドシリーズの第一戦の初回が全てを物語る。全てストレートで三者三振に打ち取った。15球だったかな。ガッツが前面に出る素晴らしい投手です。ワールドシリーズの方向性は彼が作り出したといって良い。ベケットは今年20勝投手になったし、何よりも負け数が少ない。
加えてシリングと松坂です。ベケットよりは安定感に欠けたが、何よりも二人とも「ここ一番」というところでは踏ん張った。「踏ん張った」という表現が当たっていると思う。松坂も最低限の15勝を挙げたし、ポストシーズンでも2勝を挙げた。
そして何よりも最後の二試合でHRを2本打たれ、5失点となったものの、岡島の存在は大きかった。先発→岡島→パペルボンという123のリレーが面白いように決まった。ガニエが入ってやや乱れたときがあったが、シーズンを通せば岡島は安定していた。彼は最初と最後の登板にHRを打たれるという珍しい中継ぎとなった。岡島は試合を面白くしたが、チームを負けには導かなかった。まあ、フランコナの使いすぎですよ。岡島が最後へとへとになったのは。パペルボンのあの気合いの入った顔も印象的だ。
打線も凄かった。ユーキリス、オルティーズ、ラミレス、ローレル、ドリューまでは、どこからHRが出てもおかしくなかったし、ペドロイアは体が小さいのにめいっぱい振って、特にポストシーズンでは非常に重要なHRを含む長打を打った。ルーゴは荒い守備もあったが、顔と目がいつも何かやりそうだった。つまりチームとしてのバンラスと力強さが良かった。
ヤンキースは、バランスが悪い上に、ここぞという時の「力強さ」に欠けた。松井稼頭央のいたロッキーズは、終盤のあの勢いを8日空いたことで削がれたことがいたかった。荒いプレーも、監督の作戦ミスもいっぱいあった2007年だったが、今の状況ではピッチャーがしっかりしているという意味では、レッドソックスの強さが光るここ数年になるかもしれない。
出張先の広島に行く新幹線の中でずっとチェックしていたので、PCとケイタイの両方の電池が少なくなってしまいました。