(14:03)「やめないよ」(新潮新書)が面白かったので、その続編のように思えた「とまらない」を移動の際などに時間を見つけて読んでいたのですが、面白かったな。
「やめないよ」は、皆が「あいついつまでやるのかな。やめないのかな」とカズの事を思い始めた最中に出たので実にタイムリーなタイトルの本だった。今回の「とまらない」はその時よりはタイトルとしてはインパクトに欠ける。
しかし前回同様に面白い。ここまである意味「筋を通してきた男」「ひとつの事に全勢力をつぎ込んできた男」の哲学が随所に現れている。キザだけじゃない。スポーツ好きにはきっと面白い。いや彼も書いているが、ビジネスを含めていろいろな分野の人にとっておもろいと思う。
前回の「やめないよ」(3年前)は継続宣言。今回の「とまらない」は現状告白。だから彼も本の最後で言っている通り「3年後はどうなっているか」についての決意はない。彼自身「どうかな」と自問自答している。
現役としてやっていたらむろん凄いし、応援したい。日経の2週に一回のコラムはこれからも続けるようなので。3年後の本のタイトルはまだ見えていないそうな。彼なら原液継続も可能な気がする。だってプロ野球でも48(山本昌)がいたような気がした。
同じスポーツジャンルの本として「4割は打てる」も読んでいる。記録を調べてもいまだに日本のプロ野球界には4割打者は一人もいない。しかしアメリカには8人いる。その8人が13回。しかし最後が1941年のレッドソックスのテッド・ウイリアムズで、それ以来ない。
つまり日米とも近代野球では「4割打者」は夢なのです。今阪神のマートンが0.500でとんでもない打率であり、パリーグでも内川、長谷川が4割越え。しかし「シーズンを通してはどうか」という状況でしょう。
しかしこの本は「それは出来る」と言っている。アメリカでは「ミゲル・カブレラ」「マイク・トラウト」などの名をこの本は挙げ、「では日本は」と言えば、村田修一、レギュラーでもない矢野謙次の二人を挙げている。そこでちょっと眉唾に思ったが、ま、読み進もうと思っています。
打率が4割ということは、出塁率は5割を超えるでしょうから、確かに凄い。これから読みますが、一つの条件は「右投手が得意な左打者」と。あれ、イチローのこと、と。村田、矢野は違うけどな....と思って読みます。ははは。