日々のライブな情報ページ

2014
12/18
Thu

これは歴史的な.....

day by day
EOF; } ?>

(02:25)午前2時からオバマ大統領が記者会見で「キューバとの外交関係正式再開」に向けての具体的な道筋を発表したところですが、ニューヨーク・タイムズがそれを特報として報じたのはそれより1時間ほど前でしょうか。その記事を見て私が思ったのは、「これでキューバの野球選手は亡命しなくてもMLBでプレーできるようになるのか」でした。ははは。

 それにしても突然の印象がしたんですが、記者会見を聞いていて「そういえばオバマは以前からキューバとの関係見直し」を言っていたな、と思いました。「キューバを孤立化させる政策は大して効果はなかった」と彼。確かに。

 キューバも困っているんでしょう。経済的に行き詰まっていたし、頼りのロシアは今の状況では今後も頼りになるとは思えない。やはりアメリカの技術、資本が必要だった。国民の生活水準を上げて、今の社会主義体制を守るためにも。アメリカもキューバとの関係改善にメリットを見いだしたということ。

 アメリカ人がキューバに旅行できるとか、アメリカのクレジットカードがキューバで使えるようになるとか、大使館を設置するとか、オバマなかなり具体的な事を言っていたが、「外交関係の正式再開」は今後の交渉次第です。キューバサイドも同じ時間に簡単な声明を出している。「社会主義は維持する」とも。

 興味深かったのは、ニューヨーク・タイムズの報道の時点からニューヨークの株が大きく続伸したこと。ドルも強くなった。確か50ドル前後の上げだったが、ニューヨーク・タイムズの報道でNY株は上げ足を速めて、オバマの記者会見の最中は160ドル以上の上げとなった。FOMCの声明発表を2時間後に控えてなのに。

 エネルギー価格も反発していて、それぞれの因果関係は明らかではないのですが、「気分転換のニュース」ではあるし、クリスマスを控えた明るいニュースであることは間違いない。

 CNBCなどはオバマの記者会見を生中継しながら、「経済的にはこれこれのインパクトがある」と報じているが、人口は約1300万人だそうな。キューバは。1961年からキューバはアメリカとは外交関係がなかった。というか、激しく対立。最近はアラン・グロスさんというコントラクター(5年間キューバで収監されていた)の釈放問題でもめていたが、それが水曜日に解決。アメリカも捕虜3人をキューバに返したと。

 ニューヨーク・タイムズの報道によると、米、キューバを仲介したのはカナダで、ローマ法王フランシスも仲介したという。最後はオバマ大統領とラウル・カストロ議長が電話会談で関係樹立で合意。

 アメリカは依然として社会主義体制を取る中国やベトナムとも国交を持つ。そういう意味ではキューバとの関係が正常になってもおかしくない。違いはキューバが90マイルしかアメリカの海岸から離れていない、ということ。それにアメリカにとっての至近の脅威になった過去があると言うこと。

 今回のアメリカの判断には、「キューバがアメリカにとっての脅威になることはもうない」「むしろ抱え込んだ方がメリットが多い」という判断があったのでしょう。

02:48
EOF; } ?>
ページの先頭へ
twitter
伊藤洋一公式Twitterアカウント

サーチ


カテゴリー


最新の記事

カレンダー

キーワード