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2008
02/27
Wed

2008年02月27日(水曜日) ドル安の進行

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 (22:56)これを書いている段階で、ドル・円相場は106円台の前半。昨日一時108円台になったことを考えると、急速な円高・ドル安。しかし円のその他通貨に対する相場レベルを見ると、全体的には円安である。

 つまりこうだ。ドルが安い。ほぼ全通貨に対して。実際のところ、アメリカ経済に関わる指標は悪い。住宅価格の下落が鮮明になり、その一方で卸売物価の上昇は予想を上回った。「stagflation」の悪夢が頭をよぎる事態だ。

 住宅価格の下落は、昨年10月から12月の三ヶ月間の住宅価格指数が前期を1.3%下がり、昨年同期をも0.3%下回ったというもの。アメリカの住宅価格の前年比割れは現在の基準で比較できる1992年以来の出来事。アメリカの住宅価格持続上昇神話がいよいよ崩れたとも言える。

 一方卸売物価は今年1月分。出た数字は予想外の1.0%の上昇。主因はエネルギー、食品で、この項目は日本でも物価を押し上げそうな気配だ。加えて、アメリカ経済の要である消費に非常に重要な意味合いを持つ消費者の景気に対する信頼感は、2月に12ポイントも低下した。水準は75(前月は87.3)で、これは2003年2月の対イラク戦争当時以来の低水準。

 まあ言えることは、アメリカ経済のダウンを一番敏感に感じ取るのは為替ですね。ニューヨークのダウを構成する株価は、その大部分が海外売上比率が非常に高い。ということは、むしろこの指数は世界の景気を写す方の鏡だと思っているのです。

 いずれにせよ、この後のバーナンキの議会証言が注目です。

23:07
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