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2017
03/01
Wed

拍手多すぎ......トランプ演説

day by day
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 (22:32)トランプ大統領は一体何を議会で喋ったのか、と思って録画しておいた演説を夜にビデオで見ました。昼間見れなかったので。面白かったのは民主党議員の動きかな。

 共和党の議員達と一緒に立つときがたまにあるかと思うと、別個にパラパラと立つとき、そして全員がじっと座っているとき(これが多かった)。はてまた立たずに拍手だけするときと。あれを見ると「アメリカはまだ分断状態」と思える。テレビもそれをおもしろがって角度を変えて写していた。

 しかし新大統領は、候補の時、そして大統領になって今までとは明らかに演説のトーンを変えていた。「もう協力しようと........」と一生懸命民主党の議員に呼びかけているように思えた。それは「予算つけてよね」と言っているようにも見える。

  持ち出したのは「建国250年」という概念です。2026年。「あと9年でもう来るんだぞ....」「そのために良いアメリカを作ろう」と説いていた。9年も先にターゲットを置いているので、当然ながら就任演説の時の暗さは演説からはかなり消えた。それが彼の演説に新鮮味をもたらしていた。

 「過去のトランプ演説」(ダークな印象が強い)と比較すると目立ったこの「新鮮味」故に、アメリカのマスコミは「彼の演説の中で今まで一番良かった」などという評価を出しているところもある。確かにトーンとか姿勢には新鮮味があった。しかし中味、内容には新鮮味はなかった。新たな政策の発表もなし。

 場中にトランプ演説を聴いた東京の株式市場は、「無難に終わったこと」を好感して270円以上上がった。面白かったのはBBCの解説かな。「驚くべき事に、驚くことがなかった」と。眉をひそめることも言わなかったし、軽口を叩かなかった。そういう意味ではトランプ的でない演説だった。

 公約した分はきっちりと中味に入れていた。しかし全体的には「details」には入らず。相変わらず「大枠の大枠」的な演説で、聞いていてちょっと退屈した。中国には言及しなかったし、あまりにもスタンディングでの拍手が多くて、「もっと早く喋ってよ」と私などは思った。

 一時間以上喋ったようだが、スタンディング拍手がなかったら多分40分で終わっていた。全体的に見えてきたのは、「案外常識人の側面を持つ人物なのかも知れない」ということだ。

 今回の演説はホワイトハウス補佐官のスティーブン・ミラーが起案。それにトランプを始め色々な人が手を入れた。そういう意味では「トランプの本音」というよりは、今のホワイトハウスが議会民主党や国民に送ったメッセージと言える。

 今日のニューヨークの株がどうなるか知りません。規制緩和、インフラ投資、減税にもれなく触れたので、改めて「今後に期待」となるかもしれない。しかしトランプ政権の政策が全体像として機能するかどうかは、依然としてまだ分からない状態と言える。

23:25
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