日々のライブな情報ページ

2009
12/09
Wed

2009年12月09日(水曜日) お寺繁盛記

day by day
EOF; } ?>

 (09:56)新幹線の行き帰りなどで本を三冊ほど読みましたので、紹介します。いずれも面白かった。

 「ドキュメント 政権交代」(河出書房 武田 一顯著)

 「人間の器量」(新潮新書 福田和也著)

 「大江戸お寺繁盛記」(平凡社新書 安藤優一郎著)

 最初の本はこのラジオ放送で時々ご一緒する武田記者の書いたつい先頃の日本の政治のドキュメントです。日本にとってあまり思い出したくない、首相が次々に替わった時期の。そこでは自民党の劣化、その首相やその周辺の人々の思惑や不手際が鮮やかに蘇る。彼の思いもこの文章の中に込められているので、相当読みやすくなっている。その時その時を一人の政治記者がどう見たのかが興味深い。

 二番目の本は、「そりゃそうだし、かつて日本には器量のある人間がいたんだな」と改めて思いながらも、戦争や病苦がなくなったから日本には器量の有る人間がいないという論になると、「じゃどうすりゃあ良いんだい」と思ってしまう本です。

 いくつかの方法は示されていますよ。「修業をする」「やまっ気をもつ」「ゆっくり進む」「何ももたない」「身を捧げる」など。なるほどと思いながら、それを実現するのは難しいな、と。まあ器量のある人間の減少は、私は世界全体の問題だとも思います。器量のある人間は時代が作ったとも言える。ウッヅも墜ちたしな。

 知らないことが多いのは最後の本です。この著者の本は何冊も読んでいますが、良いのは、江戸時代を権力のサイドから見るのではなくて、庶民のサイドから見直している点。そこから江戸時代という時代が鮮やかに蘇ってくる。寛永寺と増上寺が江戸の将軍のお墓をなぜ分け合っているのかなどが分かって面白い。

 最後の三冊目はまだ読み始めたばかりですが、相当面白そうです。

18:04
EOF; } ?>
ページの先頭へ
twitter
伊藤洋一公式Twitterアカウント

サーチ


カテゴリー


最新の記事

カレンダー

キーワード