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2019
08/27
Tue

近く、魅了爆発 ? 五島列島

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新聞社用の原稿にも書きましたが、長崎県の五島列島は明らかに"宣伝不足"ですね。島の方々も口々にそう言ってました。綺麗な海、数多くの世界遺産、豊かな食事、そして優しい現地の人々。

 なぜ? 沖縄は単一県として観光に力を入れて宣伝していますが、長崎県には他にも宣伝したいエリア、施設が一杯あるから?坂が多い長崎市そのものがとっても魅力的だし、訪れるべき原爆関係の施設も多い。長崎ハウステンボスもある。なので県としては五島列島をなかなか前に出せないのでは......とも考えました。

 しかし初めて行った私の印象は、「五島列島には日本人さえまだ知らない魅力が山のように眠っている」というのものだ。決して出不精ではない私が訪れきれていない日本の魅力がそこにはあった。もっともっと気付かなければと思う。

 「五島」の名前の由来は遣唐使の時代に中国人が日本に向かう途中で五つの山の頂が見えたので付けたとか、五島氏が治めたので付いたとか、大きな島が五つあるからそう呼ばれているとか、いろいろ説がある。実際は140近い無数の島が織りなす島嶼群の大パノラマで、西から東まで個性の強い島が並ぶ。中通島などとっても大きな島もある。豊かなのに、どう見ても沖縄各島ほど開発されていない。まだまだ手つかずで「宝の山」という印象だ。

 私にはそう見えたが、「3年前に比べれば、大きく発展した」と千葉から五島市に移住したマリンスポーツショップの経営者は言う。「もう直ぐ発展に弾みが付くのではないでしょうか」と彼の一言。そうだと思う。何せ沖縄とはまた違った綺麗な海があり、食事が豊かだ。五島牛がいてとても美味しい。そして豊富に取れる海の幸。泊まった若松島の宿・えび屋さんは、私たちが早起きして釣った魚を塩焼きにして朝食に出してくれた。私の先輩もここに泊まったと後でSNSで教えてくれた。

 五島列島には、星野やとか大手のホテルチェーンが進出を企画していると聞いた。それが良いのか悪いのかは島の人達の判断だ。島民の意見は割れているらしい。が、大手が目を付ける十分な理由があると思った。列島なので、移動には結構な時間がかかる。しかしその船旅がまた情緒がある。マリンスポーツも今後施設が増えてくるはずだし、何よりも沖縄に負けない綺麗な海水浴場が多い。

 そして心にしみるのは、苦難のキリシタンの歴史を刻んだ教会やキリスト像だ。印象に残ったのは船でしか行けない隠れキリシタン洞窟で、そこには断崖にキリスト像が凜として立っていた。映画の「沈黙--サイレンス--」を思い出しながら船を降りて岩場を歩いた。ここまでして信仰を守った人々の事を思った。映画の実際の撮影場所も数多い。

 やや駆け足の五島列島→高千穂の旅で残念な面もあったが、思ったのは「日本には、日本人さえ知らない美しい日本、感情を揺さぶられる日本が一杯ある」ということ。日本に年間3000万人も来る外国人。彼等は彼等の目で日本を発見している。それはそれで良い。

 しかし今まで知っていると思っていた日本を、日本人が改めて発見するのは良い事だし、意義があると思う。また行きたい。何度でも魅力を発見できそうだ。

06:56
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